どうも、パンク大好きデミさんです。
10/4、待ちに待ってたHi-STANDARDの18年ぶりのアルバム、『The Gift』がリリースされた。
【店舗限定特典あり】 THE GIFT (B2告知ポスター付) (先着特典CD付)
普段はデータで音源を手に入れることがほとんどなんで、CDを予約したのなんて一体いつぶりだろう。
そんなことを思いながらフラゲ日に渋谷のタワーレコードに行ってきました。
入口入ってすぐのところには山積みの新譜がありました。
そしてゲリラ発売のAIR JAM2000のDVDも。
ファンの方が持ち込んだ昔のツアーTの展示。
今までのタワレコポスターもまとめて展示されてました。
当日現場についたのは20時過ぎだったと思いますが、おそらくいつもよりも遥かに多い人数が店内にいたことでしょう。
仕事終わりのサラリーマンの姿が目についたのは気のせいではなかったと思います。
自分も店に着くまでの道中そわそわしてしまって。
こんな気持ちになるのは昨年発売されたシングル、『ANOTHER STARTING LINE』以来でしたね。
この時は、発売をTwitterで知り、その日の仕事終わりにタワレコに駆け込むもすでに売り切れてて、翌日から静岡出張が入っててそこでも見つからず、結局CDを買うのは諦めてDLするという…
なんてことを鮮明に覚えてるんですよね、もうはっきりと覚えてる。
で、データってすぐに聴けるじゃないですか、その場で。
でもCDってすぐに聴けないんですよね。
だから帰り道もワクワクしちゃって。
CDの良さっていうか、昔こうだったなーってセンチメンタルな気分に浸りながら。
なんて余計なことばかり言ってて前置きが長くなっちゃったんですが、何度も何度も聴き込んだこの新譜のことを書こうかと思います。
『The Gift』収録曲
アルバム収録曲はこちら。
- All Generations
- The Gift
- Can I Be Kind To You
- Going Crazy
- Time To Crow
- My Girl (カバー)
- Hello My Junior
- Big Ol’ Clock
- We’re All Grown Up
- Punk Rock Is The Answer
- Pacific Sun(インスト)
- I Know You Love Me
- Bridge Over Troubled Water(カバー)
- Free
- Friend Song (ボーナストラック)
- Cabbage Surfin’(インスト・ボーナストラック)
原曲
インタビューでもあった通り、『My Girl』と『Bridge Over Troubled Water』がカバー曲である。
ここで原曲も合わせて紹介しておく。
The Temptations『My Girl』
Simon&Garfunkle『Bridge over Troubled Water』
テンプテーションズの『My Girl』。
この曲の抑揚がついてるパンクアレンジは今までのハイスタっぽい。
逆にサイモン&ガーファンクルの『Bridge over Troubled Water』はすごく新鮮ですね、今までのハイスタではない感じ。難波さんも言ってたようにそのまま最後まであのテンポでいっちゃうなんてある意味すごい曲。
ハイスタの今を追求したアルバム
新譜を聴いてからすぐに書こうと思ったんだけどなかなか取り掛かれなかったんです。
なぜかというと、俺の中のハイスタ像とこのアルバムがかけ離れてたから。
活動休止前のハイスタって、速くて激しくて、でもすごくエモくてって作品ばっかりだったから。
あの頃の勢いは18年経つと失われる部分があるのはどうしても仕方ない。
そんなことを考えながら、なかなか消化できない部分があった。
昔のイメージとのギャップ。
バンドが再結成すると必ず付きまとう問題ですよね。
それはハイスタが復活した2011年のAIR JAMからアルバムを出すまでおよそ6年もかかったことからもよくわかる。
いや、復活してから6年後にようやくアルバムを出したってバンド、俺は知らない。
それくらい本人達もしっくり来るまで時間がかかったってことです。
いや、それはファンも同じではないかと思うんです。
俺は2011年から聴いてるのである。歳はとってるけどハイスタ歴6年の若造です。

その俺が違和感を持つのなら、俺よりもっと前、それこそ90年代から追っかけてるファンはどうだろう。
俺と同じこと思った人、結構いると思うんですよね。
だから、俺はこのアルバムを現時点で名盤と呼ぶのは早いと思ってます。
序盤からのテンポの速い曲、6曲目『My Girl』以降のミドルテンポのゆっくりとした曲、そして『Bridge over Troubled Water』のスローテンポでHi-STANDARDの新境地を示してくれたこのアルバム。
いいと思います。めちゃくちゃかっこいいと思います。
荒削りな部分が上手さに変わり、勢いを落ち着かせてその分聴かせる方に比重を置いてきた。
これが今のハイスタだっていうのもよくわかります。
でも、やっぱり昔の速いハイスタが好きな人必ずいると思います。
俺もどっちかといえばそっち側です。
インタビューでマネージャーのWAKAさんがSTAY GOLD2作って欲しいって言ったら、横山健が「じゃあ、昔の曲聴いてろや!」って言ったってエピソードがすべてを表してるかなと。

活動が止まってから一度2010年あたりにアルバムを出してたらまた違うんだろうけど。
18年の時の流れを感じますね、すごく。
今後このアルバムが昔みたいに売れ続けるかどうか。
そこまで見てみたいなと思います。
まだしっくり来てない人ももっともっと聴き込んでいけば印象が変わるかも。
そしてライブで生で3人組を観ればガラッと印象が変わりそうな予感はあるんで。
そこまで考えて作ってるはずなんで、きっと彼らは。
今のところネガティブな要素も含まれてるこのアルバムの印象なんだけど、でも、これだけは言いたい。
難波章浩のベース・ボーカル、横山健のギター・ボーカル、そして恒岡章のドラム。
この3人の組み合わせが現在進行形で動いてることがもう奇跡なのかなって。
修復不可能なまでに関係が壊れたのに、東北の震災を気に復活するなんて、日本のために復活するなんて本当に奇跡だと思うんです。
そのドラマを思い浮かべちゃうと、どんなアルバムだって3人が集まって音を鳴らしてるだけで涙してしまうんです。
だから、早くライブで観たい。このアルバムをライブで聴きたい。
ツアーの曲目は?若手バンドのファンの目にどう映るか
過去から現在への3人のドラマを知らない世代はこのアルバムをどう思っただろう。
今回対バンするWANIMAや04Limited Sazabyz、Dizzy Sunfistのファンはどう感じただろう。

もしかしたら気に入らないかもしれないけど、君たちが好きなバンドがリスペクトする3人組の現時点での答えがこのアルバムです。
これハイスタっぽいだろ?って曲からこんなのもできるんだぜって曲まで懐の深さを感じさせるアルバムになってます。
レンタルでもいいから聴かないといけないアルバムだと思います。
それくらいHi-STANDARDが現在の日本の音楽シーンに残した功績は大きいから。
このアルバムが名盤か名盤でないかが決まるのは今ではなく、もっと先になってからなのかもしれませんね。
ツアーでやる曲はおそらく20曲から25曲でしょうか。
そしてこのアルバムの収録曲は、ボーナストラックを合わせても16曲。
このアルバム以外に、昔のアルバムからどの曲をチョイスするのか逆に楽しみですよね。
健さんはセトリは毎回変えると行ってたので、複数箇所行かれる方から上がってくるセトリ情報を楽しみにしております。
きっと我々があっと驚くようなチョイスしてくると思うんだよね。
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