痴漢問題で話題になったVIVA LA ROCK。

それ以外にも話題になっていることがある。
それは、編集長の言葉である。
本音と建前?
今回大トリのDragon Ashのセットリストを担当した有泉智子編集長。
ちなみにこれがセトリ。
- Mix It Up
- AMBITIOUS
- For divers area
- Iceman
- Beside you
- 陽はまたのぼりくりかえす
- The Live
- 百合の咲く場所で
- Fantasista
- Viva la revolution
- Curtain Call
「ビバラは主催側としてサークルを容認するのですか?」
ツイッターからの投げかけに対して自身のfacebookでこう述べている。
私のTwitterに寄せられた「ビバラは主催側としてサークルを容認するのですか?」という問いに対し、FBにビバラにおけるサークル・モッシュ・ダイブに対する考えと、主催側の一人としての私の想いを書きました。リンク先から呼んでください。https://t.co/rk6knkl2kN
— 有泉智子 (@tomoko_ary) May 7, 2017
VIVA LA ROCKは、サークルも、そしてダイブもモッシュも、禁止していないフェスです。Twitterから投げかけをいただいた方のおっしゃる通り、それによって自分が見たかった場所で見られなかったり、嫌な思いをする方もいらっしゃるかもしれません。
静かにじっくり観たい・聴きたいという人の気持ちと、この音楽に乗ってダイブしたい、モッシュしたいという人の気持ちは、どちらにも優劣はありません。その両方が共存することが、ビバラの目標です。
ビバラロックは理想をあくまでも追い求める姿勢を改めて表明した。
しかし、ビバラの注意書きにはこう書いてあるのだ。
ダイブ等の行為は禁止いたします。危険行為を行った方には退場等の措置をとらせていただく場合がございますので、ご了承ください。ダイブやモッシュなどの行為により起こったトラブルや負傷等、そして喧嘩などについては、一切の責任を負いません。自分だけでなく、周りの方回りを含めた多くのみなさんが楽しめる空間となるよう、ご協力よろしくお願いいたします。(http://vivalarock.jp/2017/notice/index.html)
これはどういうことであろうか?
ロッキンのようにはっきりとダイブ・モッシュ禁止を謳い、それに違反するものは厳しく対処するフェスもある。
しかし、世の中のフェスは大体こういう書き方をしているのだ。
例えばダイバー多発の京都大作戦。

書き方はこうだ。
モッシュ・ダイブ等、他のお客様に怪我をさせる可能性がある行為は一切禁止です。このような危険な行為及びお客様ご自身の責任により負傷された場合、応急処置は致しますが、主催者・会場・出演者はその後の責任は一切負いません。同等の行為によって第三者に対する事故・傷害等を起こされた場合につきましては、当事者間で問題を解決して頂きます。(http://kyoto-daisakusen.kyoto/17/notice/)
ラッシュボールもワイルドバンチも書き方としては大差ない。
建前としては禁止している。しかし本音は容認しているのだ。
何か事件が起こったときのために禁止と明記しているのだ。
アーティスト側も、怪我するなといいながらダイブ・モッシュを煽る。
ここら辺の線引きが非常にあいまいだから、たびたび論争が起きる。
先日のワンオクの事件の時もそう。

dustboxのライブで怪我をした女性のときもそう。

事件が起こるたびにダイブ・モッシュの論争が起こる。
禁止とは書いてないサタニック
一方、パンクとラウドの祭典、SATANIC CARNIVAL。
サタニックカーニバルは今年4年目の新興フェスではあるが、主催がPIZZA OF DEATHということもあり、ある意味でダイブ・モッシュに慣れている観客も多い。
今のところ大きな事故もないらしい。
注意書きにはこう記されている。
- 会場内外で発生した、いかなる事故、事件、盗難、負傷等につきまして、主催者、会場、アーティストは一切責任を負いませんので、お客様の責任において対応 していただきますよう、お願い致します。
- 会場内外において、他のお客様の迷惑になる行為を行ったり、係員の指示に従わない方については、強制的に退場していただきます。その際、チケットの払戻し 等は一切致しません。
- ダイブやモッシュなどの行為により起こった事故、事件、負傷等について、主催者、会場、アーティストは一切責任を負いませんので、予めご了承ください。当 事者間で問題解決をしていただきます。
- 会場内外では、お客様ご自身の責任において行動の上、対応していただきますよう、お願い致します。事故や傷害等を起こされた場合については、当事者間で問 題解決をしていただきます。お客様間のトラブルに関しても、主催者はその協議等、問題解決には一切関与致しませんので予めご了承下さい。
- (http://carnival.satanic.jp/2016/guideline/)
ダイブ・モッシュ禁止と明記せず、その上で主催側は責任を負わないとはっきり書いてる。
この書き方が、現在のダイブ・モッシュ論争には一番適してる、対応してる書き方かなと思う。
みんなが助け合って成り立ってるライブというイベントにおいて、何か起きたら当事者の責任、主催者は一切関知しないというスタンス。
冷たいようであるが、これでいいのではないかという気がしている。
最後に、2016終了後のコメントを載せておく。
“暗黙の了解”、ライブハウスには目に見えないルールやマナーが数多くあるが、それはガイドブックに記載されているわけでもなく、どこかに法令みたいなものが存在するわけではない。ライブを見る人間、それぞれの頭の中にあるものだ。この日、集った約2万人は、それぞれの価値観で、ライブハウスのルールを頭の片隅に置き、1日を全力で楽しんだ。これは、SATANIC CARNIVALが“ライブハウスのようなフェス”であることを、来る人、出演するバンド、全員が意識していたから成立したことだと思う。
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