どうも、パンク大好きデミさんです。
OVER ARM THROWが6年ぶりの2ndアルバム『Pressure』を発売したのが9/20。
音源を手に入れてから少し経ちましたが、このアルバムについての感想を述べようかと。
その前に知らない人のために、OVER ARM THROWについて。
OVER ARM THROWとは?
ここでOVER ARM THROWについておさらい。
2003年7月11日、地元横浜で結成。
鈴野洋平(Ba & Cho)
菊池信也(Vo & Gt)
寺本英司(Dr & Cho)
の三人組。
年齢はわからなかったのだが、30代後半あたりだろうか。
バンド名OVER ARM THROWの由来は、相撲の決まり手の英語表記が書かれてる本から。
文字の並びが気に入ったらしい。
レーベルはdustboxと同じMachine Records。

今までシングル2枚とミニアルバム2枚、フルアルバム2枚の計6枚リリース。
うん、少ない。
過去の作品
1st Mini Album「GRADATION」2004.06.09
- A Story
- Solitary Soldier
- Switch my sense
- Without you,Without me
- Wish on the star
- Awakening
- My time
- Hand in hand
この作品のみ、DONA DONA RECORDINGS/Voltage Discよりリリース。
8曲目の『Hand in hand』は今回のアルバムにも再録されてる。
2nd Mini Album「SOUNDRIP」2006.03.08
- Shooting star
- MUSIC
- Dessert Window
- Full a Letter
- if time keep standing
- Chime
この作品からMachine Records所属となる。
2曲目、『MUSIC』はライブでやる頻度が高い初期の名曲。
1st Single「love us, love our tales」2006.12.06
- ZINNIA
- closing
- Rotation
特に『ZINNIA』がライブ定番ソング。といっても作品が少ないんですけどね。
俺が初めて観たライブでも、この曲と『closing』の2曲はやりました。

1st Full Album「Oath and Night War」2007.10.10
- Thanks
- one
- Honey Baby Surfer-Girl
- Dreaming of You
- ZINNIA
- S.O.G
- Hard to say I’m sorry
- Idle Noodles
- Welcome to the “GxHx”
- Apologia
- Stardust
- Sugar, We’re Goin Down
- Crossroad
『Thanks』『S.O.G』『Stardust』、このあたりが定番ソング。
ライブではあまりやってないが、個人的には『Hard to say I’m sorry』が大好きである。
2nd Full Album「Songs -what I sing when a war resounds this-」2011.10.19
- By yourself
- You are there
- Lamplight
- Mr.know-it-all
- Across the fanfare
- Don’t force your normal upon me
- The dancing rain
- A-Z
- in Bloom
- Dear my songs
- All right, all wrong
このアルバムの中だと、やはり『Dear my songs』だろう。
Songs-what I sing when a war resounds this-
先にも触れたが、NAMBA69のイベントで初めて彼らを観て、初めて聴いたこの曲で涙しました。
そのあとこのMVで歌詞の意味を見てまた泣きました。
Dear my songsのサビのメロディーが頭に流れて、歌いながら歩いていた時、勝手に涙が出ていたの。
そんな自分を、自分の涙を信じて、この曲をきちんと育てたいと強く思いました。
ベース鈴野洋平のブログから引用。

作り手も涙してた。
知らないのに泣ける曲なんでなかなか出会うことはないので、素晴らしい経験をさせてもらいました。
2nd Single「Will」2013.10.02
- Unity! Freedom! Opportunity!
- Fixed star
- Let me believe
1曲目の『Unity!Freedom!Opportunity!』は新しいアルバムの7曲目にも入ってます。
Hands -are all the sounds- [DVD]
震災直後のツアーだったので、とくにMCが感極まってる。
「北海道に行って本州と繋げる、沖縄に行って本州と繋げる。人間と人間を繋げるために69本やってきた。日本を繋げるからー!」
この頃のバンドマンってみんな自分に何ができるかって考えて活動してた。
この頃からなんだよな、俺がパンクスにはまっていったのは。
溢れる生真面目さと不器用さ
3rd Full Album『Pressure』2017.09.20
- Spiral
- Flying High
- Now or Never
- Downfall
- Hand in hand
- cave chair
- Unity! Freedom! Opportunity!
- Frankenstein
- Way home
- TONIGHT
- BLUE
- Upside down
- Fight for life
- Keep making the road
彼らの特徴、と言うかボーカルの菊池信也の特徴として、ビブラート・裏声などの歌の巧さを挙げたい。
この特徴的な声のおかげで、彼らの楽曲は単純にメロコアと称してしていいのか難しいところに位置してくる。
この曲も先日のイベントで聴いたのだが、この曲はベースのストリングスとサビの『deeply…』のとこなんてオリジナリティがあるアレンジだと思うし、作品は少なくても着実にキャリアを積んでる証拠だと思う。
そしてこのアルバムの中核をなす曲『TONIGHT』。
この曲のお陰で、バンドが一時活動休止に追い込まれるほどの難産の末に生まれた曲である。
色んなバンドのインタビューを読んできたが、曲作りは何かのきっかけがないと進まないことがよくあって、彼らが6年間アルバムを出さなかった、出せなかったのはこの曲が完成しなかったからとも言える。
2013年には取り掛かっていたのに完成しなかったこの曲がようやく完成し、重い鎖が外れて一気に出来上がった今作。
今夜こそ 君と僕 また出会えるように大きな声で歌う
今夜こそ きっと会える そう信じて僕達は今日も歌う
僕はまた来る約束をして、夜汽車は動き出した
南相馬の真っ暗な道を、イヤホンで音楽を聴きながらノリノリで歩いてくる少年を見てインスパイアされたこの曲。
この曲に象徴されるように、一つ一つの出来事にキチンと答えを出すまで動けない不器用さと生真面目さを持ってる3人。
そして14曲目、『Keep making the road 』。
題名から推測されるのは、Hi-STANDARDへの大いなるリスペクトと決意。

ハイスタが『ANOTHER STARTING LINE』で新たな一歩を踏み出したのと同じで、彼らも彼らなりにゆっくりと着実に道を作り続けてるのである。
彼らの楽曲は完成度が高いので、サウンドエンジニアもあまりいじる必要がない、いじりたくないらしい。
メジャーならおそらく契約で、期間中に出さなければいけないアルバムとシングルの枚数が決められてると思うのだが、インディースにはその縛りが少ないはず。
だからこそ彼らのような地に足をつけた活動ができるのだろう。
レコ発じゃなくてもツアーをやったりとかね。
少ない楽曲を大事に歌い上げて磨き上げること。
このことは商業的にどうかわからないが、結果として一人ひとりの手元に深く印象が刻まれるのではないか。
そんなことを彼らの活動を振り返ってみると感じた。
いいアルバムだと思います。
一つ注文をつけるとしたら普通すぎる洋平の髪型でしょうかね(笑)
レコ発ツアーあります
なんて色々書いてみたのだが、言いたいことはシンプルで、OVER ARM THROWはボーカル・キクの声がとても素敵なかっこいいバンドなのです。
一人でも多くの人に聴いてほしいバンドである。
もちろんレコ発ツアーもあります。
11/18(土) 南相馬 BACK BEAT
11/23(木) 飯田 CAFEINdustry & CANAVAS
11/24(金) 静岡 UMBER
12/9(土) 松山 double-u studio
12/11(月) 大分 club SPOT
12/12(火) 熊本 Django
とりあえず決まってるのは6箇所。
これからもっとやると思いますのでぜひ。
発表もゆっくりです(笑)
上記の6箇所は、10/14(土)から一般発売開始です。
詳しくはこちらへ。
コメント
[…] 【OVER ARM THROW】キクの美しい歌声は唯一無二!作品は量より質だ! […]