どうも、パンク大好きデミさんです。
2020年東京五輪・パラリンピックで想定される高額転売等にに対応するため、政府や超党派の国会議員によるスポーツ議員連盟が、新たな法整備を検討するそうです。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170830-00050146-yom-pol
政府が高額転売禁止に向けて動くというのは正直遅いと思うんだけど、まあやらないよりはやってもらったほうがいい。
あまり期待しないで期待することにする。
そもそも転売ヤーから買わないでください!と声を上げる前に、バンド側もやることがあるんじゃないのだろうか。
特にライブハウスに固執してる人気バンド達よ。
ってことで今回は今バンド側ができる転売ヤー対策について。
ライブハウスでやるなら公演数増を
これはスケジュールの問題もあるんだけど、例えばわかりやすいところなら人気バンドが必ず使用する巨大ライブハウス・Zepp系列。

ここは現在札幌・東京×2・名古屋・大阪×2と現在6箇所あり、全国ツアーする人気ロックバンドが必ず押さえてくるハコです。
スケジュールを見てみると東京が群を抜く稼働率ではあるが、全体的に見ても7割以上の稼働を誇る。
今あるところ以外に足りないと思うのは、地方政令都市の広島・仙台・福岡(仙台と福岡はZepp復活の話あり)。
そうすれば各地方都市に大ハコができることになるしバンドもツアーも組みやすい。
急に人気が出て取れなくなるなんてこともあるけど、1都市の公演数を増やすという選択肢もあってもいいのではないか。
九州以外に面倒くさいライブ事情は無さそうなので、Zepp2daysに限らず大ハコと翌日は同じ町の狭ハコの併用とか。

そもそもすぐに完売してしまうことってバンドのためになってますか?
狭いハコ完売させて喜ぶのはやめにしませんか?
それってバンドの人気とハコのキャパの読み違いで、逆に恥ずかしいことじゃないですかね?
バンドが躊躇するホールのデメリット
大ハコのライブハウスでは対応しきれない人気になると、アリーナ・ホールクラスのスタンディング使用の段階に移る。
例えばONE OK ROCKのホールツアーとかWANIMAのさいたまスーパーアリーナ公演とか。

本来ライブハウスが似合うバンドのホール進出は、収容キャパも増えるので人気バンドのファンは喜ばしいはずだ。
しかしデメリットがある。
ステージとの距離が遠くなる
バンドとお客さんの物理的な距離が遠くなります。
手を伸ばしたら届く距離なんてありえない。
そもそもステージと最前列の間の間隔がめちゃくちゃ広くなりますからね。
アリーナ席もブロック分けされる場合がある。
後ろのブロックになったら下手したらスタンド席のほうが見やすい場合が多い。
スタンドもアリーナもあるために会場の一体感に欠ける可能性がある。
チケ代が上がる
参考までに今年のハイスタのツアーのチケ代を。
ライブハウス公演 チケ代¥3,500+ドリンク代¥500=¥4,000
アリーナ公演 チケ代¥6,600
¥2,600上がります。
これは会場使用料の違いがあるので致し方ない。
なのでツアーのファイナルのみ使うバンドが多いのが現状。
ちなみにDragon Ashもファイナルが横浜アリーナである。

ライブハウスを飛び出す勇気を!
ある興味深いインタビュー記事を読んだ。
9/17に兵庫・ワールド記念ホールで対バン企画「THE EYEWALL NiGHT vol.1」を開催するSiM。
そのイベントに出演するバンドのフロントマン3人、MAH(SiM)・TAKUMA(10-FEET)・GEN(04Limited Sazabyz)の対談記事だ。

でかいハコでやる意義やメリットを唱えるMAHとGENに対し、それに対して躊躇するTAKUMA。
この構図が繰り返されていくのだが、これがいまのライブバンドの現状なんだなと色々腑に落ちたのである。
つまり、多くのバンドがでかいハコでやることに抵抗を持ってるのではないかってことなのだ。
ライブハウスの美学というものがある。
ライブハウスで育ててもらったからこそ、ライブハウスに恩返しをしたいということである。
その気持ちはわかるし、尊重してほしいと思う。
でも、己の人気と力をもう一度考えてください。
Zeppや新木場スタジオコースト(キャパ2,400)を埋めれるなら、その上のアリーナクラスを埋めに行ってほしい。トライしてほしいんです。
アリーナクラスを埋めれるインディーズバンドは今の日本にはいない、Hi-STANDARDしか。

ハイスタは化け物バンドなんで例外です。
アリーナツアーは今回が初めてだし、次いつやるかもわからない。
だから普通のインディーズバンドにはハイスタの真似できない。
先のインタビューにも名前が出たHEY-SMITHも、現在はインディーズだが人気的にはそろそろメジャーに進出してもいい時期なのです。
いや、しなければいけないと言った方がいいか。
SiMやフォーリミや、PIZZA OF DEATH時代にさいたまスーパーアリーナを埋めたWANIMAなどの若手人気バンドに並んで、どんどん前に突き進んでほしい。
ダイブモッシュが起こるようなパンクバンドも、ホール公演をバンバンやっていく。
その合間に今まで通り引き続き地方の小さいライブハウスを回っていく。
そうすることによって転売サイトに回るチケットは増すかもしれない。
そこはもう国に頑張ってもらうしかない。
でも、それ以上に流通するチケットの数は増えるので観れるチャンスは増す。
小さいハコでしか見たくない人はそこを狙えばいい。
狭ハコにしか行けない人は引き続きそこを狙っていくしかない。
これは地方のライブハウス事情が変わらない限りどうしようもない。
地方の過疎化が進んでる今、その改善の見込みも低い。
でも、大都市でやる公演の数を増やすして、さらにそのキャパをライブハウスからホールに拡大する。
ここは変えられるところでしょ?
10-FEETもまだまだやれるだろ。
ハイスタと10-FEETの対バンのチケット、めちゃくちゃ高値で取引されてたよ。

需要もあるし、老け込むのはまだ早いぜ、TAKUMA。
今度始まるツアーの最後に、ファイナルシリーズでアリーナ回ってみない?
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