
2019年5月11日(土)、dustbox主催の『KOSHI ROCK GALAXY 2019』に行ってきた。
まえがき dustboxと私
dustoboxはデビュー20周年ということだったが、そのうち俺が知ってるのは5年位かなあ。
強烈にドハマリしたのなんて、ここ2、3年位であろうか。
そう、実は俺がリアルタイムで目撃してるドラマーはYU-KIのほうが圧倒的に多く、前ドラマー・REIJIの記憶は…ほぼない(笑)
いつか書いたけど、俺がパンクの世界にがっつり進出したのは2011年の震災以降である。
だから近年よくある『結成○○年おめでとう!』的なやつのその殆どは、リアルタイムでは知らない。
そんな奴が音楽ブログ書いてます。どうぞよろしく。
逆にそのバンドを始まりから終わりまで知ってる人のほうが圧倒的に少ないと思うのだがどうだろうか。
なんて、気にしてもしゃあないので今は全く気にしてない。
dustboxの過去の曲の中で一番好きなもの、それは『Break Through』だ。
『壁を壊せ』『僕がその突破口になってやる』…
日本語にするとこっ恥ずかしくなるような言葉だが、歳を重ねれば重ねるほどこの言葉が重くのしかかる。
そう、dustboxの曲を聴くといつも前向きになれるんだ。
俺が中学の時にロックに目覚めたきっかけのX JAPAN。
それに通ずるメタルの香りのするギター、小沢健二と小山田圭吾(コーネリアスも好きだった)が昔やってたフリッパーズ・ギターや今回のアルバムでもカバーされたCardigansに通ずるポップさ・軽やかさ。
それらは俺が好きで聴いてきた音楽とすごく通ずる部分がある。
JOJIのファッションも大好きだし、結局のところdustboxは俺が出会うべくして出会う存在であったんだと思う。
dustbox KOSHI ROCK GALAXY 2019 レポ
だいぶ話が脱線してしまったが、この日のイベントも当然のごとく素晴らしかった。
到着したのが15時だったので、観たバンドを時系列で言うと、
- OVER ARM THROW
- locofrank
- NAMBA69
- SHANK
- Dizzy Sunfist
- Hawaiian6
- dustbox
の7バンド。(ごめんなさい、それ以外は外で飲んでました)
この日のステージ割は、左の緑の列のバンドがサブステージ(メインステージから見て右側の突き当りにステージを配置)、赤の列がメインステージであった。
メインステージが終わったらその5分後には左側でライブが始まる、といった感じの、灼熱の呼吸困難な空間でしたね。
いやー、導線もクソもあったもんじゃない。
サブステージの前の方にいた人が一番動きづらかったと思う。
だが、それが良かったのかなあ、なんて終わってみて思ったりして。
だって、行き着く暇もなくライブが始まるなんて最高ですよね、しかも強制的に。
転換の時間を短縮してでも見せたいバンドがそこにはたくさんいたってことですよ。
サブステージの音響は当然メインステージには劣る。
でも、サブステージの熱量のほうがギュッと濃縮して高かったんじゃないですかね。
とにかくどのバンドも気合いが入ってた。
難波章浩(HI-STANDARD)が参加した意味
このイベントをやる上でポイントになった点が2つあったと思う。
まずは一つ目。
Hi-STANDARDの難波章浩がNAMBA69として参加した点。
「20年間違ってなかった」ってSUGAちゃんが言った後のJOJIとの抱擁、そしてそのあとやった『You Are My Light』で俺の涙腺は決壊。難波さんがNAMBA69でこのイベント参加したことで、この曲の輝きはさらに増したよね。
KOSHI ROCK GALAXY 2019、最高でした。dustbox有難う。 pic.twitter.com/2eqeJ85LMS— デミさん (@Takenoco0803) May 11, 2019
ライブ終了後の写真撮影でJOJIが難波さんのことを「You Are My Light』さん」って言ってたけど、この曲はまさにそういう曲なのだ。
ハイスタへの思いを彷彿とさせる曲(もちろんそれだけじゃないが)に当人が参加してくれる嬉しさはdustboxのメンバーにとっては相当なものだったであろう。
SUGAちゃんはこの曲に入る前のMCで、「20年色々あったし、良いことも嫌なこともあったけど、仲間とみんな(お客さん)の笑顔を見てこの20年は間違ってなかった」って言ってた。
もちろんNAMBA69のライブも素晴らしかった。
音の重さとメロディのポップさが共存する楽曲は俺にとってはすごく新鮮で、ラウドはあまり聴かないけどNAMBA69だけは俺は聴く。
フロアは最初いい感じにスカスカだったけど(笑)。
『MANIAC』も『MANIAC Ⅲ』も何度聴いても名曲だし、ライブでは同日に神戸で行われてたカミコベについても触れてた。
こういうところが難波さんの優しさであり懐の深さである。
NAMBA69のライブは今まで何回も観てるけど、冗談抜きに見るたびに最高を更新してる。
尊敬してる先輩が、しかもハイスタじゃないバンドで過去最高を更新し続ける姿っていうのはなかなか見れるもんじゃない。
難波さんの存在がこのイベントのいいアクセントになっていたと思うのだ。
ステージの人選におけるdustboxの配慮
そしてもう一点。
メインステージの人選だ。
SHANKとDizzy Sunfistという、今回の中では若手の2バンドがメインステージだったのも好印象でした。配慮を感じたなぁ。パンクの未来への優しさも。#dustbox
— デミさん (@Takenoco0803) May 11, 2019
先に挙げた2バンドにOVER ARM THROWも入れてもいいかもしれない。
とにかく、自分らよりも後輩のバンドをサブステージではなくメインステージに抜擢してる点は味わい深い点だ。
メンバーが抜けて3ピースになったGOOD4NOTHINGをメインステージに据えてる点もまた同様だし、Dizzy Sunfistも午前中カミコベのステージを終えて神戸から新木場に駆けつけてる。
このイベントの客層と世間一般の人気、そしてバンドの今置かれてる状況。
全てにおいて配慮が見られたなあと思いました。
細かいところかもしれないけどこういうところが俺はdustboxの好きなところで。
HATANO(Hawaiian6)さんが「dustboxとはもう家族みたいなもんだ」って言ってたけど、こういうところにも彼らの人柄が表れてるような気がしました。
人柄で思い出したけど、何もバンドマンはいい人でなければいけないということではない。
クソ野郎でも音楽が素晴らしければきっと売れる。
でも、長続きはしないと思うのだ、きっと。
長くやる、そして周年記念のライブには縁のあるバンドとファンが集まる。
これはどのバンドもやれることではない。
人柄とはバンドマンの間での人柄であって、何もファンに迎合する必要は無い。
俺は入待ちも出待ちも、そしてそこに好きなバンドマンがいても話しかけたりはきっとしないのでそんなことはどうでもいい。
でも、愛されてるのかそうでないのかって、こういうところに出てくるんでしょうね。
祝福コメントの数にも表れてますよね。
最高傑作『The Awakening』を引っさげて
俺は今回のアルバムが一番好きである。
そして、dustboxのメンバーもそうなのではないか、なんて思ったりしてる。
『You Are My Right』に入る前のMCでSUGAちゃんは、「20年色々あったし、良いことも嫌なこともあったけど、仲間とみんな(お客さん)の笑顔を見てこの20年は間違ってなかった」って言ってた。
JOJIとSUGAちゃんの演奏中の楽しそうな笑顔を今も思い出す。
いつも以上に笑顔だった気がする。
二人が先輩でしかも同級生だしYU-KIも難しい立場だと思うけど、俺は今のdustboxは最高を更新してると思います。
ファイナルシリーズをZeppでやることが発表になったけど、まずは狭いライブハウスで早く味わいたいなと思います。
皆さんのお住いのお近くにも行くと思いますので、是非足を運んでみてください。
すんげえアルバム引っさげてツアーしてくれるから。
よろしくお願いします。
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