
2019年2月20日(水)福岡市博多区にあるライブハウスCBに行ってきました。
この日のライブは大好きなHAWAIIAN6。
予想通り愛に溢れた空間となりました。
昔の曲は演ってて楽しいのか?
ライブはとても楽しかった。
セトリはあんまり覚えてないが、1曲目は『Burn』だったと思う。
序盤からダイバーがたくさんいてフロアは大盛り上がりだったんだけど、俺がこの日一番アガったのは4、5曲目にやった『Light And Shadow』だった。
2002年に発表の『SOULS』、その1曲目の楽曲である。
終わったあとこのことがすごく引っかかりました。
結成21年目のバンドのライブに行って、一番アガったのがデビュー直後の楽曲ってどうなんでしょう?
でも、こういうことって実はよくあることで。
例えばlocofrankの『START』って曲。
この曲は2003年の楽曲である。
ライブで鉄板の曲が結構昔の曲で。
それに対して「いつもやってくれてありがたいな」と思うと同時に「やってる方はホントはやりたくないんじゃないか?」って思ったりもするんです。
新しく作った曲もある中で、昔のヒット曲がその日一番の盛り上がりを見せてしまうという現象。
この日のライブハウスももちろん年齢層は高めだった。
30代から40代のお客さんが中心のフロアで、盛り上がる曲がデビュー直後の楽曲。
それでもメンバーはなぜ楽しそうだったのか?
夢ではなく現実を見てるエモさ
最近メロコア界隈のバンドはメンバーチェンジが続いている。
GOOD4NOTHING・Northern 19、そしてこの日の対バン相手、NUBOもまたメンバーチェンジ直後だった。
参照:

正直、今の若い子に人気のあるジャンルではない。
それだけが理由ではないが、正直ものすごく売れてるジャンルではない音楽を愚直に続けてるバンドがたくさんいる。
メロディックハードコアというジャンルはHi-STANDARDが作ってきた。
そのハイスタも実質活動5年で活動休止、その後11年休んでからの活動再開となっている。
その間にずっとメロコアをやってきたバンドは結局、復活したハイスタに勝てなかった。
いま人気のある10-FEETやHEY-SMITHは、ハイスタと違うアプローチから勝負をかけた。
その結果、同じように純正メロコアをやってきたバンドより人気を得てきた。
単純に現状を話したら悲観的になってくる。
でもこの日のライブを思い出した。
HAWAIIAN6は現実を見てた。
夢ではなく現実を見てた。
他のバンドと比較することなく、己の実力をわかった上でライブしてた。
そして、それはお客さんも同様である。
夢ではなく現実を見てる世代のお客さんだ。
だからって傷を舐めあってる空間ではないのだ。
なぜならライブの間だけは演者もお客さんも夢を見てるからだ。
だから昔の曲もやってくれるのだ。
だからこそエモいのだ。
夢だけを見てる時代を経て現実もわかってるバンドとなってるHAWAIIAN6。
だからその懐は深い。
お客が盛り上がってくれるのなら昔の曲でも構わない。
この日のライブはリリースツアーじゃなかったから特にそんなことを感じた。
だから止められない。
ベテランのバンドのライブは若いバンドにはない味わいがある。
バンドのメンバーが変わってもライブをしてくれる。
そのことがどれだけ貴重なことかよくわかってる。
だから止まらないで走ってくれる。
HAWAIIAN6、今年で21年目のバンドである。
体が続く限りこれからもライブをしてくれるであろう。
そして、俺も体の続く限り追いかけていくであろう。
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