どうも、パンク大好きデミさん(@Takenoco0803)です。
10月14日(日)、新木場STUDIO COASTで開催されたHAWAIIAN6主催のフェス、ECHOES 2018に行ってきた。
このイベントはIKKINOTDEAD版SATANIC CARNIVAL(サタニックはPIZZA OF DEATH主催)とも言えるものである。
レポ前編:私的サタニック’18レポ 前編!
レポ後編:私的サタニック’18レポ 後編!
このフェスは初めて参加したのですが、フェスのあり方ってものを改めて考えるきっかけになりましたね。サラッと書いてみましたのでどうぞ。
マナーを守ればルールはいらない
個人的には日本のパンク・ラウドシーンを知るには、6月のサタニックと10月のエコーズを押さえておけば良いような気がしている。
まさにこの二つイベントは日本のパンクシーンを語る上で表と裏みたいなものだ。
ECHOESのあのなんとも言えないメンツが最高でした。若手のバンドには敷居が高いイベントだけど、そんなのがあってもいいよね。HAWAIIAN6の仲間で一年に一度ワイワイできる同窓会的な感じでしょうか。居心地良かったなぁ。お客さんも含めてみんなライブハウス愛に溢れてました。
— でみさん (@Takenoco0803) October 14, 2018
HAWAIIAN6のハタノさんもMCで言っていたのだが、このフェスには確かに一般的な音楽フェスに出るようなメジャーなバンドは少ない。どちらかと言うとマイナーな、そしてベテランのバンドが沢山いました。
しかもチケット代は¥3,900。この金額から考えるに、おそらく出演バンドはノーギャラだ。(交通費くらいは出るかもしれないが)
チケット代だけではない。あの新木場スタジオコーストにメイン以外にステージが3つも作られるフェスも俺は知らない。
- メインステージの演奏が終わると同時に始まるサブステージ
- 建物内のBARコーナーに作られたBARステージ
- 野外ステージ
この3つである。(ちなみに野外ステージはかなり強引に導線が作られてるので注意が必要です)
お客さんもいかつい人がかなり多い。髪型もファッションもエッジが効いた個性的な人がたくさんだし、タトゥーなんてそこら中の人が入ってる。
一体この人達普段どんな仕事してるんだろう、っていう人が集まってた。まあ俺もそれは同じだと思いますが(笑)
そんなやんちゃなお客さんがダイブ・モッシュをガンガン繰り出すフロアが、なんだろう、不思議なほど統制が取れているというか、安心感があったんです。
メインステージのオープニングを飾ったG-FREAK FACTORYの茂木洋晃がこう言っていたのをよく覚えている。
「みんながマナーを守ればルールはいらない」
まさにこの日の新木場はそんな空間だったんです。
無秩序な秩序というべきか、危ないけど危なくないというか。いや、実際はめちゃくちゃ危ないんだけど(笑)
いつもはフロアでゴリゴリやるんですけど、今回、最後のHAWAIIAN6を初めてコーストの2階席で観たんです。
これがもう月並みな言葉なんだけど圧巻で、そこには最高の光景が広がってました。
『Burn』が始まった瞬間にものすごい数のダイバーがフロアに向かってサーフしていくあの景色、俺はしばらく忘れることが出来ないでしょう。
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普段はなかなか見えないHATANOさんのドラミングもはっきり見えたし、途中加入のGUREの演奏や動きがもう本当に堂々としてて頼もしかったです。嬉しかったなあ。成長したなあ。
すべての演奏後、その2人はステダイしたのにYUTAだけはしないとこもいつも通り(笑)こういうところ、好きなんですよねー。ツンデレというか媚びてない感じがほんと変わらない。
本当にいいライブでしたね、HAWAIIAN6。そこには愛しかなかった。素晴らしかった。
余談ですが、RACCOS BURGERもすごく美味かったです。正直そうでもないだろうと思ってたけど、ハンバーグもその場で焼いてくれてたし、バンズもフカフカでした。
そしてOAUのライブの後、愛媛吉田町のまるごと搾りみかんジュースも買いました。俺が買いに行ったときはバンドマンが誰もいなかったけど…美味しかったです!
1DAY開催の方がいい
ECHOESは、去年は20周年ということで2日間だったが、今年は1日に戻ったのも個人的にはすごく好印象で。
最近のフェスって複数日開催が当たり前になってるじゃないですか?
個人的にはフェスの日程は増やして欲しくないですね。バンドの間口を広げたり、収益面も旨味はあるんだろうけど、そのフェスの色が薄くなる気がして。まあビバラなんかはもともと間口が広いんだろうけどさ。
ECHOESは2017は2DAYSだったのに、今年は1DAYに戻してくれて嬉しい。凝縮してる方が色は濃い。— でみさん (@Takenoco0803) October 15, 2018
これは俺はどうなのかな?って。日数が増えるに連れてどんどんそのフェスの特色が薄まってはいかないのかね?って思っている。
日数が増えると良いことは何か?
きっと収益面はプラスだ。
出演者が増える。これはプラス面とマイナス面がある。
お目当てのバンドの合間に知らないバンドが観れるという意味ではプラス面だし、好きなバンドが分散してしまうという意味ではマイナス面である。
個人的には最近本当にフェスが多く飽和状態なので、マイナス面のほうが強いのではないかと思ってる。
もはやお目当てのバンド以外は観ない人もいるでしょ、きっと。
だって毎週末行われる、どこのフェス行っても同じバンド出てたりするじゃないですか。どのバンドとは言わないけど。
人気のバンドって決まってるから仕方ないんだけど、まあそんなことを思ってるわけです。
このフェスに行ったらこのバンドが必ず出る。そんなフェスを意図的に作ってるのもわかる。(10-FEET主催の京都大作戦やHEY-SMITH主催のHAZIKETEMAZAREは意識的にそこを狙ってる)
でもそれに疑問を抱いて、出るフェスを選んでるKen Yokoyamaってバンドもまたいて。
なんて話は逸れましたが、俺は複数日開催のフェスには反対派です。
サタニックカーニバルだって1日のままが良かったと今でも思ってるし、2日間になったから色んなバンドが見れるようになったけどその分フェスとしての敷居は下がった。
それならば1日のままで、人気のバンドが毎年出るのではなく何年かに一回にすればいい。その代わりに厳選したバンドが出れる場にすればいい。
ここまでフェスが増えている現状ならその方ががよほどフェスとしての格式は保たれる。
例えば、毎年1日しかやらず、しかもビジョン(モニター)もないことが逆にフェスとしての希少性を高めているSky Jumboreeのように。
細美さんはお気に入りだそうです!:【MONOEYES】エルレも出たことのあるSky Jumboreeへの思い・長崎のライブハウス事情・ライブの考え方を語ったインタビュー!
ご当地フェスやバンド主催のフェスなど、フェスの特色も多彩になってるけど、結局出てるバンド一緒じゃないですか?
ECHOESも出てるバンドは一緒のときもあるけど、彼らはいつどこでも観れるわけじゃない。
そんなフェスのほうが希少価値が高い。そして1DAY開催の方がそのフェスの特色が更に色濃く出る。お客側からしたら懐にも優しくなる。
俺は安易に収益を重視して欲しくないのである。もちろんお金も大事だけど、長い目で見たらそれは己の首を絞めることになりかねない。
例えば2日間開催だったものを、1日開催に戻すフェスがないのはなぜだろうか。
呼びたい人がたくさんいるからって安易に2日間に拡大する主催者の皆さんに言いたい。
そのフェスの価値を高めるのなら1日でコンパクトに楽しめるほうが良いのでは?
俺はそう思います。
ECHOESがあえて1日開催にしてるのかはわからないけどね。
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