【ハイエイタス】「スタンダードナンバーを作りたかった」細美武士が『Our Secret Spot』を語る。

細美武士 ラジオ
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デミさん
デミさん

パンク大好きデミさんです。

Twitter:@Takenoco0803

Instagram:@demisansan

プロフィール:デミさんはこんな人

 

今回は、2019年7月20日オンエア、細美武士出演のFM802 30PARTY YOUR RADIO 802の文字起こしです。(2週に渡って放送するそうです)

 

細美さん自身も最後に述べていましたが、過去のELLEGARDEN時代の話も含め、かなり色んなことを話してくれた貴重なラジオになったと思います。

 

1時間番組ということで、今回は前編・後編に分けてお送りします。

 

今回はその後編です。

前編はこちらから:

【FM802・細美武士】 初めて出たラジオでパーソナリティと大喧嘩した話。
パーソナリティの男性の方が、まあ、当時は全然無名だし、何言ってんだお前、って思ったんだろうね、「お前さ、そういうのは『ありがとう』って貰っとけばいいんだよ」って言われて。俺も、カチンと来て、「なんでお前にそんなこと言われなきゃいけねえんだよ」ってなって、ワーって揉めたの。もう、パーソナリティも超怒ってて、もう最後ラジオ生放送で「バカ!バーカ!」くらい言ってて、俺(笑)。

 

長いですが、最後までお付き合いください。

 

参照:

FM802 30PARTY YOUR RADIO 802(7/20放送分)

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細美武士 エルレ活休からハイエイタス始動までの話

FM802から細美武士が今週と来週、2週に渡って放送します、FM802 30PARTY YOUR RADIO 802

 

さて、ELLEGARDENが9月7日から活動を休止します。

 

その翌月、10月から、そうなんだよね、FM802と『DELICIOUS FRIDAY』って番組の中で、なんだっけ…『月刊・細美武士』って番組をスタートしてくれて。

 

今はね、『TACTY IN THE MORNING』に引っ越してますけど、コーナータイトルは変わらずにお送りしております『月刊・細美武士』。

 

もう10年以上続いてるコーナーで、2008年の活動休止後、『DELICIOUS FRIDAY』の武闘派ディレクター(笑)、武闘派なんだ?マルさん、武闘派ディレクターがね、「ELLEGARDENが休止して次やるまで、お前、毎月、ちょっと番組出ろよ」って言ってくれたんだよね。

 

だから当時、ほら、俺は、一生ELLEGARDENってバンドに自分の人生を捧げて、まあさっきも喋ったけどさ、ライブをやって、普段の俺の生活の視界からは見えない顔を見ることができた、みたいなのがもう自分の生きがい…今もそうだけど。

 

なので、これをずっと続けて、あの笑顔を見せてくれる人達のために生きよう、って思ってたのがパタッて終わって。

 

で、当時の事務所も辞めて。

なんにも無くなったわけ、肩書きが。

 

いわゆる、今で何て言うんだろうね?フリーターでもないよね、アルバイトもしてなかったから、まあ無職、所属無し、職業も無し、肩書も何にも無しに、ポーンってなった時に、そう、マルさんが、「おう、お前、毎月ちょっと、出ろ」って言ってくれた時の…

 

え?事務所もないんだぜ、っていう。

マネージャーもいねえし。

で、直で、連絡をやり取りして。

 

で、「お前どうすんの?」っていう話を、「ちゃんと全部追っかけてやるから」って言われた時に、なんだろうな、まあすごい救われたよね、当たり前だけど。

 

で、毎月、『月刊・細美武士』を例えば電話で、ゲストで出たり、生で出たりしながら、いっつも俺が思ってたのは、ほら、言ってもさ、ELLEGARDENがインディーズで活動してて、まあそれなりに聴いてくれる人がいたとしたところで、その、公共の電波で、「細美武士です。今こんなことやってます」って言ったって誰も興味ねえだろ、って正直オレは思ってたの。

 

誰も興味ない、っていうか、そもそも俺のことなんか知らないだろうし。

 

その、お茶の間にいたわけじゃないからさ、俺たち、お茶の間の人じゃないから。

 

でもそれを拾い続けててくれて。

「今、何してるんですか?」って聞かれて。

「いや、なんかでも、さすがにやっぱり音楽はやりたいから、曲は書いてるんですよねー。でも、今までずっとバンドでやってたから、一人で曲書こうと思っても何から始めたらいいかわかんないし。ドラムもいねえしどうすっかな…と思ったからとりあえずパソコン買ってきたんです」っていうのがたぶん第一回だったと思う。

 

Macを買ってきました」って(笑)。

当時は、今はね、DAW使えるけど、そん時は、パソコン買ってきたら曲を書ける、のかなあ?じゃないかなあ?(笑)みたいなところから番組をやってたんだけどさあ、『月刊・細美武士』。

 

これを聴いて面白いと思う奴なんていないだろうし、まあどっかで、終わっちゃうんだろうな、っていうか、終わっちゃってもそんなもんじゃねえの?って思ってたのに、それが結局ほぼ11年続き、ハイエイタスってバンドになり。

 

今年ハイエイタス、10周年目でなんかやるかー?っていってアルバム作って6枚目が完成して、今ここにいると思うと本当に…俺、おべっか好きじゃないから、あのー、あんまりこういうこと言いたくないんだけど、でも、802には助けられましたね、うん、救われましたね。

 

参照:

【年刊・細美武士】旧知のバンドマンが細美武士を解説する!
今回はFM802『BINTANG GARDEN』の文字起こし。毎月恒例『月刊・細美武士』の特別版、『年刊・細美武士』です。内澤崇仁(androp)、TAKUMA(10-FEET)、TOSHI-LOW(BRAHMAN)、MONOEYESの3人のインタビューをお送りします。

 

細美武士 ハイエイタスで出たパンスプの話

さて、細美武士的にはですね、そうやってELLEGARDENが活動休止した後、新たにスタートさせたハイエイタス

 

2008年10月に、My SpaceMy Spaceあったなー!にてソロ活動開始をファンに報告。

 

2009年4月に幕張メッセで行われたパンク・ロックフェス、PUNK SPRINGにて初ライブ。

 

えー、同年5月に1stアルバム、『Trash We’d Love』をリリース。

 

「当時ソロ活動を始動したときのことを覚えてますか?」と。

 

なるほど。

パンクスプリングはね、これも本当に、パンクスプリングの愛だと思うんだよね。

 

その、何もなくなって、そっからなんとかバンドを作ってアルバム…まだ出てなかったんだけど録り終わってはいたから。

 

「完成させたでしょ?じゃあ初回…」って、音源もなんにも出てない状態でパンスプが出してくれたんだよね。

 

もうすごい愛情を感じて、じゃあまあそんなふうに言ってくれるんだったらって。

 

すごいチャレンジングなステージになるのは当たり前じゃん?

 

その、みんな聴いたことのない曲をいきなり初めてライブでやるわけじゃん。

 

しかもめちゃめちゃ広い会場で。

でもまあ、「言ってくれたんだったらその期待に応えて…期待に応えられるかどうかはよくわかんないけど、その気持ちが嬉しいから出ます!」って言って。

 

で、出て、あの、ライン…回線チェックって言ってさ、あの、ライブ行ったことある人わかると思うんけど、ライブの始まる直前に、その、テック?楽器のね、俺達のライブクルーの人達がまず最初に出てって、ほんとにギターの音が出るか?マイクの音が出るか?っていうのを、それだけ確認して、それからSEが出て俺達が登場するっていう、回線チェックっていうのがあるんだけど。

 

回線チェックではすべての楽器が鳴ってたの。

で、その、一分も経ってないよ、一分後、メンバーが出てきて、俺が出てきて、1・2・3・4・バンッ!っていった時に俺のギターが鳴らなかったのよ。

 

だからその、1分間の間?回線チェックを終えてテックが捌けて俺が出てくるまでの間にケーブルが切れたの。

 

その時に感じたのは、うん、大変な…これからきっとすごい大変なことを乗り越えていかなきゃいけないんだろうな、っていう、なんか暗示のように感じたのは覚えてますね、うん。

 

その時の1曲目だったのか曲…覚えてないけど、ここでまたクイズがある…じゃあ、お願いします。

 

802クイズ。the HIATUS、この年のFM802 RADIO CRAZY 2009に初出演。さて、記念すべきレディクレ1曲目は何だったでしょうか?8.02秒以内にお答えください。

 

(笑)全然覚えてないけど、たぶん、ゴーストじゃないかな?『Ghost In The Rain』だと思います。

 

(効果音)

 

いいですねー、ビームライフルの音。

じゃあ、答えを見てみましょう。よいしょ。

お、しかもライブ音源があるじゃん!

 

あー、『Storm Racers』か!へー!

Ghost In The Rain』は、惜しいですね、2曲目でしたね、なるほど。



5曲目 the HIATUS『Storm Racers』ライブVer.

じゃあこれ聴いてみよう、ライブ音源の音楽。

(『Storm Racers』のライブ音源が流れる)


Trash We’d Love

細美武士 『Our Secret Spot』の話

FM802から細美武士がお送りしております、FM802 30PARTY YOUR RADIO 802

 

さて先程はハイエイタスを始めた頃の話を振り返りましたが、そのハイエイタスも今年でもう10周年。

 

その間にリリースしたアルバムは5枚。

 

2009年、『Trash We’d Love』。

2010年、『ANOMALY』。

2011年、『A World Of Pandemonium』。

2014年、『Keeper Of The Flame』。

2016年、『Hands Of Gravity』。

 

そして来週、7月24日水曜日に6枚目のニューアルバム、『Our Secret Spot』をリリースします。

 

「3年ぶりとなる最新作。3年の月日を要したわけはなんですか?」

 

と、書いてあるんだけど、3年の月日を要してないからね、アルバム作るの。

 

今年の3月から作り始めたから3,4,5,6,7、5ヶ月?で作ったんだけど。

 

去年はね、わりとあちこちのライブやフェスで言ってたとおり、1曲も書きたくないと思ってて。

 

「1曲も絶対書かないです」って一昨年からずっと言ってた、公言してたの。

 

1曲も書かないし、何もリリースしないって決めて、1年間ずーっと遊んでた。

 

2018年?1年間ずーっと遊んでたの、楽しかったなー。

 

今年アルバム作ったらやっぱりね、俺、バカだから、喉元過ぎれば暑さ忘れちゃうんだよね。

 

だからアルバム、過去、10枚位作ってるんだけどさ、あの、なんていうの、アルバム制作の過酷さを、アルバムが完成してリリースしちゃうと忘れちゃうから。

 

去年一年なんにも作らないでいて、まあそろそろ、アルバム作るかな、なんて軽い気持ちで望んだらやっぱすごい大変で、過酷だったね。

 

正直言うと、来年もアルバム何も作らずに一年間遊ぼうかなって思ったりもするんだけど、でも、そろそろMONOEYESのアルバム作りたくて

 

来年はMONOEYESのアルバム作りますね、たぶん、うん。

 

それで今年の3月からまた、ハイエイタスの新作の、制作始まったんだけどさあ、わりと、この10年間?その、インディーロック、まあ、DTMまでは行かないけど、うーんと、オルタナティブなものをかなり追求っていうのかな?チャレンジしてやってきて。

 

で、10年を迎えるちょうどその、1年前に、活動休止したELLEGARDENの活動を再開して、なんか自分の中で色々、こう、ずーっと背負い続けてきたもの?なくなったわけじゃないんだけど、同じ位置に背負ってないっていうか、こう、重荷では全然なくなったし、下ろせた感覚はあるので。

 

なんかそれで、そういうタイミングだったんだろうね。

去年、ハイエイタスの『Monochrome Film Tour』って、わりと、アートに振り切ったツアーの最中に、「来年アルバム作ろうぜ」って話してて。

 

まあ2軒目か3軒目のBARでわりと、ベロベロに酔っ払いながら、柏倉隆史伊澤一葉と3人で「アルバム作ろう、来年」って話になって。

 

で、「どんなのにする?」なんて話した時に、ふと俺が、「うーん、何も考えてないでいい曲いっぱい書かない?」って。

 

スタンダードナンバー作るくらいのつもりで、『What A Wonderful World』聴いたらみんなすごいさあ、心がささくれだってたりさあ、しても、なんか、うん、こう希望を感じたり未来を感じたりするような、ああいうスタンダードナンバー、俺たちにとってのね、なんかそういうものを作る、みたいな気分でアルバム作ってみたいよね」なんて話をしたら、隆史一葉もおんなじようなポイントにいたみたいで「うん、それいいんじゃない?」って言って作り始めたのが今回のアルバムだったね。

 

だから、わりと今までの制作と違くて。

あの、なんていうの、一葉隆史が、すごい面白いフレーズをセッションで作り出して、そこに俺が、後から、こう、一本線を通す、みたいな感じでメロディを作ってたのを、わりと今回はね、あのー、MONOEYESとか、エルレの曲を書いてる時みたいに自分で先にメロディを作って、で、それをメンバーでアレンジしていく、みたいな、作り方の曲が、多かったね、うん。

 

でも、それが出来るようになったっていうのも10年経ってのことなんだろうな、とは思ってますね。



6曲目 the HIATUS『Hunger』

じゃあその、新しいアルバムから一曲聴いてもらおうかな。

じゃあここで一曲聴いてもらいましょう。

ハイエイタスの6枚目のアルバム、『Our Secret Spot』から、オープニングナンバーの『Hunger』、聴いてください。


Our Secret Spot

 

細美武士 『Firefly』『Life in Technicolor』の話

FM802から細美武士がお送りしております、FM802 30PARTY YOUR RADIO 802

 

来週7月24日に発売になります、6枚目のニューアルバム『Our Secret Spot』から、タイトルが2つ付いてて、『Firefly』ってタイトルと『Life in Technicolor』ってタイトルがあるの。

 

これもエピソードがあって。

その、エド・スタフォードっていうね、元イギリス、海軍だったかな?イギリスの特殊部隊にいた軍人さんがその後冒険家に転向して、アマゾン川を歩いて歩き切るみたいな冒険をやってたりする人が、ディスカバリーチャンネルで、無人島に、一人で、たぶん40日とか暮らしたりしてる、ような冒険をしてるようなすごいかっこいい人がいるのよ。

 

で、あの人、俺は哲学者だなって思うんだけど、その、過酷な環境の中で、自分のサバイバル技術を駆使して生き抜いていく中で、その自然との、この自分との関係性みたいなものを、いつも新しい発見をしていったりとか、それを言葉で上手く、すごく美しく表現できたりする哲学者だなーと思ってるんだけどさ。

 

その人が1週間、ここで一人で生活しますって、自分でカメラ持ってって、ほんとに一人でその場所で生活する場所を作り、あの、火をおこし、獲物を取って、最終的にはまあ、かなり暮らしやすい感じに(笑)きれいにね、暮らしちゃう人なんだけど。

 

その人が、タイかなんかのチャレンジを終えた時に、最後の日に、焚き火を眺めながら、その、自分のチャレンジを振り返ってて。

 

「ほんとに自分の人生においてまたかけがえのない、忘れられない経験ができた。結局、このチャレンジの間、僕が手にしていたものは、ただ純粋に極彩色の人生、極彩色の命、それだけだった」

 

って、目をキラキラしながら言ってるシーンが俺、すごい好きで!

 

で、『極彩色の命』っていうのを英語でね、『Life in Technicolor』って言ってて。

 

で、すごいそのシーンが好きで、一葉とかにも観てもらって、その、「生命が弾けるような曲を作りたい」って言って作ったのがこの曲だったから、そのまま『Life in Technicolor』っていうタイトルを付けたわけ。

 

で、リリースしてなかったけどもう2年くらい前から演奏してて、あっちこっちで。

 

したら、ファンの子達から、「細美さん、『Life in Technicolor』ってColdplayの曲名にありますよ」って言われて(笑)。

 

まあ他にも、『Life in Technicolor』って色んなアーティストの曲があるんだけど、実は。

 

でも俺、別にColdplayの曲を聴いて、『Life in Technicolor』ってタイトル付けたわけじゃないから、そっから、なんていうの、別にインスパイアされたわけじゃないし盗んだわけでもないんだから押し通そうかなーと思ったんだけど、ある日ふと気づいたの。

 

エドはもしかしてColdplayの『Life in Technicolor』聴いてて(笑)、それであのフレーズをあの場面で言ったのかもしれないなあと思ったから、結局悩んじゃって、タイトルどうしようか。

 

で、『Life in Technicolor』ってタイトルを変えるんだったら『Firefly』だよなー、でも、もう演奏してて聴いてるファンのみんなにとっては『Life in Technicolor』って曲だよなーっと思ったので2つタイトルが付いてます、はい。

 

7曲目 the HIATUS『Firefly/Life in Technicolor』

じゃあ、聴いてもらいましょう。

the HIATUSで『Firefly』、もしくは『Life in Technicolor』。


Our Secret Spot

 

ED

FM802からお送りしています、細美武士FM802 30PARTY YOUR RADIO 802、そろそろお別れの時間です。

 

いやー、俺さ、千葉のね、bay fmで番組、もうどれくらいだろうなー、ほぼ、15年とか?やってて。

 

ラジオは慣れてるつもりなんだけど、1時間ってけっこう長いですね。

 

bay fmのは30分の番組なので、うん、たくさん喋れたし、あのー、まあこれを聴いてみんなが面白いと思ってくれるかどうかはわかんないんだけど、まあ、自分の過去を振り返るすごく、珍しい瞬間だったので、まあ、みんなと共有できたのは嬉しいです、うん。

 

さて、来週水曜日にはニューアルバムの『Our Secret Spot』がリリースとなります。

 

もし気になったらね、ぜひ…あ、そうそうサブスク開放するので、あのー、どんな形でも触れてもらえる機会があれば、嬉しいです。

 

それではまた来週、この時間にお会いしましょう。

 

お相手は、細美武士でした。

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