
2020年10月14日24時30分から放送の細美武士のラジオ、『Hedgehog Diaries』は収録でした。
今回も長いですがどうぞ。
ネットラジオはこちらから:
2020年10月21日、昼12:00までの期間限定公開です。
細美武士 『Hedgehog Diaries』OP
こんばんは!bay fm『Hedgehog Diaries』、細美武士です。
今週は収録でお送りします。
収録している現在は先週に引き続き10月7日の水曜日、午後8時41分を回ったところで収録を開始しています。
今週のね、えーっと、ラジオがなんで先週の水曜日に収録しているかというと、いよいよ間近に迫ってきました、10月19日に行われるMONOEYES初のライブ配信?生配信に向けて、絶賛スタジオワーク中だと思うんですよね。
で、かなりもう、1週間丸々かけて準備するんだけど、まあそれでも結構現場はてんやわんやになってるんじゃないのかなと(笑)思います。
まあ今は、願わくばね、その、先週の水曜日の俺が、願わくば、うんと、もう、ゴールが見えていて、あとはもうほんとにいけそうだ!っていう感覚をみんなで掴めてたら、いい時期かと思います、はい。
1曲目 Weezer『Buddy Holly』
まずは一通メールを紹介しましょう。
クルマから頂きました。
こんばんは、クルマと申します。
(こんばんは)
細美さんに質問です。
先日スコットがソロ出演していたラジオで話されていたのですが、スコさんも高校生の時からWeezerが好きで…ということをはじめて知りました。
「リバースからバンドのお誘いが来た時は信じられなかった」と話されていました。
細美さんも好きなWeezerのボーカルとスコットがバンドを始めると聞いた時、どういうお気持ちでしたか?
やっぱりびっくりされましたか?
よければスコさんが好きなブルーアルバムから『Buddy Holly』をお願いします。
と頂きました。
有難う、クルマ。
そうですね、じゃあまずこの曲聴いてもらってからその話しましょうかね。
聴いてください。
Weezerで『Buddy Holly』。
細美武士 スコット&リバースを語る
そうねえ、実はねえ、スコットがリバースと一緒にバンドを始める?スコリバを始めるって決まったのは、発表になる1年くらい前だったんじゃないのかなあ。
俺はその頃から話は聞いてて、もちろん公には出来なかったんだけども、そん時はびっくりしたよね、突然連絡が来て、え!リバースとバンドやるんだ!なんていう、俺の、結構、音楽的にも影響を受けたし、実際に大好きだったバンドだったんで、うん、そんなことってあるんだな、って思いましたね。
そもそも俺はその、ALLiSTERのレコードを元々聴いてたのにアメリカに行って友だちになって、今実際にバンドやってるっていう時点でかなりウルトラCな、うん、ラッキーな人生を送っているので、まあそういうこともあるのかなと思うくらいだったけどそれでも、そのおかげで、ねえ、憧れだったリバース・クオモと実際に何度も会って話して、っていうことが出来たので、うん、そこはスコットにほんとに感謝してますね。びっくりしました、はい。
細美武士 なぜセミアコツアーで甚平なのか?
もう一通いきましょう。
ユウイチから頂きました。
細美さんこんばんは、ユウイチといいます。
(こんばんは)
MONOEYESツアー初日、札幌、無事スタートおめでとうございます&お疲れ様でした。
(有難う)
レポート写真を見ましたが甚平にアロハシャツと、10月の北海道で季節感がよくわかりませんでした。
((笑))
失われた夏を取り戻そうとしてるんだな、と解釈させて頂きました。
このツアーはこの衣装で回るのでしょうか?
残念ながら今回ツアーチケットが取れなかったので、お家でおとなしくしています。
そんな時に配信決定のお知らせ嬉しかったです。
楽しみにしています。
無事完走できるようお祈りと応援しています。
と頂きました。
有難う、ユウイチ。
そうですね、まあこの、セミアコースティックツアーを発案したのがまだ8月とかだったんで、そっからアイディアをちょろちょろちょろちょろ練ってった時には、まあ10月の頭だったらまだ結構暑いんじゃない?最近の日本だったら、っていう発想で。
ただ、北海道はやっぱり寒くなっちゃうだろうから、っていう理由で初日にしたんだけど、やっぱり季節感はかなりかけ離れてるね(笑)、実際ね。
まあそれも、そんな感じで、夏祭りとかもね、今年は軒並み中止になってたので、若干でもね、そういう気分になれればな、と思ってやってます。
多分ツアーの最後までこの感じでいくんじゃないですかね、はい。
2曲目 Radiohead『Videotape』
もう一通いってみましょう。
ライカから頂きました。
細美さん、スタッフの皆さん、初めてメールさせて頂きます、ライカ(28歳・男性)と申します。
僕は大学進学時19歳で東京へ来て、東京の街で出会った若者らとバンドを組み、レコードを出せるように努力し続けました。
その途中良い景色も見えかけましたが、結果あえなくしてバンドは解散してしまいました。
いつしか就活のタイミングが来てしまい、とても悩みましたがITエンジニア(プログラマー)になり、今も続けています。
(なんか被るねえ、俺の人生と)
しかし音楽表現活動を諦めきれず、2年前に新しいバンドを結成し、平日昼間の会社員と並行して一人での作詞作曲・メンバーとの楽曲アレンジに励む慌ただしい日々です。
このまま誰にも見つけられないまま死んでいくのではないか?という不安や恐怖に押しつぶされそうになりながらも、自主制作で1stアルバムを昨年末に配信と発売し、先月2ndアルバムのレコーディングも終えたところです。
音楽だけで生活している先人や友人には心底羨ましいという気持ちや単純な憧れがあります。
自分もそうなれたら…と思う反面、そのための努力を始めてしまうと、表現する際に大切にすべきと僕が考えている自分と向き合うことと矛盾し始めてしまうような気がして、うまく心が着地出来ません。
細美さんはELLEGARDENで自主制作盤を作ってらっしゃった頃やレコードデビュー後も音楽で生活が出来るまでの年月に、どのような哲学で、何を大切にして音楽を作り続けていらっしゃいましたか?
またその後(音楽だけで生活できるようになった後)、予想もしなかったネガティブな経験はあったのでしょうか?
可能な範囲でお聞きできれば幸いです。
最後にリクエストですが、細美さんの音楽のおかげで子供の頃に知ることが出来た、
Radioheadの『Videotape』をリクエストさせてください。
長文失礼しました。
と頂きました。
有難う、ライカ。
じゃあまずはリクエストにお応えして、その後このメールに答えていきたいなと思います。
俺も大好きな曲です。
聴いてください。
Radioheadで『Videotape』。
細美武士 エルレで売れてたときが一番俺は辛かった
そうねー、ライカのメールなんだけど、そうだなあ…どういう哲学でやってきたかっていうのは、うーん、もう随分昔のことだしね、あとは一言で語り切れないっていうのもあるので(笑)。
このラジオで言える範囲で言うと、うんとー、昔、友人の弟さんがですね、その、ELLEGARDENが突っ走り続けてた頃に手紙をくれたことがあって。
その手紙に書いてあった内容は、「あの人達は、自転車に羽をつけて、全力で漕いで本当に空が飛べると、本気で信じて漕いでいるうちに本当に空を飛んでしまった人達だ」って書いてくれたことがあって。
うん、何となくそれに近かったなあ。
だからライカが思ってたような、難しいことはきっと考えてなくて(笑)、とにかく、まあ、楽しかったし、いい曲作りたいって、なんかそれだけだった気がするなあ。
で、まあ、その、もうちょっと頭良く、色んな事考えて、やったほうが上手くいくんじゃない?っていう考え方のほうが俺は実は、なんか、不器用というか、実は一番器用なのはそんな事考えずにしゃかりきに自転車漕ぐ人のことなんじゃないのかな、と、思ってる部分がありますね、はい。なんかヒントになれば。
あとは、結局、そのレコードデビューした後で思いがけもしない大変なことは、もちろんありましたよ。
やっぱり、エルレが、その、どかーんと、急に…まあ急にじゃないんだけど実は、その、売れてった時っていうのはやっぱ一番、俺は、辛かった時期だったんで。
えー、そういう、いわゆる、人が外から考えるような、ああなったら幸せだろうな、って姿が、うん、必ずしも当人が幸せっていうわけではないんだよ、っていうのは言えるかもしれないですね。
細美武士 セミアコツアーについて
はい、もう一通いきましょう。
アラパーから頂きました。
細美さんこんにちは(こんばんは?)アラパーといいます。
(こんばんは)
10月1日のMONOEYESのセミアコースティックツアー、Zepp Sapporo行きました。
細美さんに一生のお願いですが…
(一生のお願い?)
今後コロナが落ち着いて、いつも通りのライブが出来るようになっても、2、3年に一度くらいはMONOEYESのアコースティックツアーをしてほしいです。
それくらいめちゃくちゃ良かったです。
普段はグッチャグッチャの汗だくで呼吸困難になりそうになりながらもライブ楽しん出ますが、ああいうふうに落ち着いて観ると、スコットがコーラスする時の表情や戸高さんのギターソロの気持ちの入りようだったり、一瀬さんは笑顔で周りを常に見てくれるし、細美さんはフロアを見る目がめちゃくちゃ愛情こもってるとひしひしと感じました。
普段のワチャワチャのライブでは見れなかったのですごく嬉しかったです。
なので、今回のツアーが無事に完走した後も、またいつかアコースティックツアーやってほしいな、とのお願いでした。
ツアーファイナルまでどうか皆さんお元気で。
大成功のゴールお祈りしてます。
と頂きました。
有難う、アラパー。
うーん、これすごい嬉しいなと思ったのは、アコースティックツアーのリハをやってね、曲のアレンジを、まだ、その、普通にフルバンドで演奏したことない曲をいきなりアレンジしてる最中とかに、まあ俺が口をついて出た、とある曲のアレンジで、「これでいいんじゃない?」ってみんなが言ってても俺が「嫌だ」って言い張った時の一言が、その、「フルバンドでやったほうが絶対かっこいいのにな、って思われるんだったら俺はこの曲やりたくない」って言ったのを覚えてるんですよ。
だから、セミアコツアーでやるんだったら、「え、もしかしたらこっちの方が良いかも」ってみんなが思うようなものじゃないとやっぱ俺はやりたくなかったんで、まあそれがなんとなく出来てるのかなあという気がします。
でも、あのライブはやっぱ、今のこのコロナの状況下で知恵と工夫を絞り出してやったものなので、あれでツアーをやるってことはきっと無いと思うんですが、ただ、真夏の沖縄とかね、その、ライブハウスでやるとただ過酷なだけじゃない?(笑)みたいな時にはもしかしたらやるかもしれないですね。
でもすごく嬉しかったです。有難う。
3曲目 MONOEYES『Bygone』
じゃあこのへんで、えー、MONOEYESの全曲紹介、一言コメントいきましょう。
今週はですね、オープニングトラックの『Bygone』ですね。
うんとねー、今回の『Between the Black and Gray』を作る前にみんなでどんなアルバムを作ろうかって話をみんなでお酒を飲みながらしてた時に、「なんか俺は攻めた感じのアルバムにしたい」と、「攻撃力の高いの作りたいなあ」って言ってて。
で、一曲目に、なんとなくそのイメージで作ってみたらそのまま、アルバムの1stトラックになった、っていう曲ですね。
すんなり出来たといえばすんなり出来たんですが、サビだけはもうすんなり出来たのに、その曲のアレンジには丸2週間、もっとだな、丸3週間位、歌詞も2週間か3週間かかったんで、まあとにかくサビはめちゃくちゃ良いのにその、「サビを際立たせるような前後と歌詞が全然出来ん」って言って、一回ね、入れんの諦めかけたんですよね。
さんざん弄り倒した挙げ句、「ごめん、やっぱ『Bygone』入んないや、アルバムに」って一度グループLINEに投げて、みんなの猛反対を食らって。
でもまあ、みんながそこまで気に入ってくれてるんだったら頑張ろうか、っていってなんとか頑張って仕上げた曲です、はい。
なのでまあ思い入れも結構ありますね。
聴いてください、MONOEYESで『Bygone』。
ED曲 Bebe Rexha『You Can’t Stop the Girl』
細美武士がお送りしてきました、bay fm『Hedgehog Diaries』。
今日は、Bebe Rexhaの『You Can’t Stop the Girl』を聴きながらのお別れです。
細美武士 スコットの曲の対訳は誰がしてるのか?
最後に一通メールを紹介しましょう。
ミズホから頂きました。
細美さんこんにちは、ミズホです。
(こんにちは)
気になったので差し支えがなければ教えて下さい。
スコットの曲の対訳はどなたが書かれているのでしょうか?
『Iridescent Light』の歌詞に、「Wake from our old lives」という部分がありますが、これを「新しい自分が目を覚ます」と訳されているのを見て、なるほどなー!はー!と感動してしまいました。
作詞者の意図を理解していないとこうは訳せないですよね。
スコットご自身か細美さんか、それとも二人でなのか、よかったら教えて下さい。
追伸。
細美さんやスコットの歌詞をディクテーションしたり真似して歌ったりしていたら、なかなか上がらなかったTOEICのリスニングスコアが、なんと100点もアップしました。
良き音楽を聴いて英語力も上がるなんて楽しすぎてマジ感謝です。
と頂きました。
有難う、ミズホ。
あのー、まずはEMIの本職の方に対訳って作ってもらうんですけど、スコットの分はね、俺も自分の曲の対訳作ったりでいっつもあの時期、もう、大忙しになっちゃうんで。
だけどやっぱりその、翻訳をされる方の作られる訳ってどうしてもその、言語的な訳になりがちで、その、詩的な部分が損なわれちゃってるなーって思うところもあるんですよ、すごい失礼な話ですけど。
そういう部分は、EMIの方が作ってくださった対訳を、俺がちょっと手直ししたりとか読みやすいふうに整えたりしてます。
はい、そんな感じで作られてますね。
でも、その、対訳されてる方の名誉のためじゃないですけど、ミズホが、なるほどな!と思ったこの部分は、確かEMIの方の翻訳がすでにこうなってたと思います。はい、そんな感じです。
さて、いよいよですね、来週の月曜日がMONOEYESの配信ライブがある、と。
えー、初の単独配信ライブ、なぜチケットを売って、配信ライブをやっているのか?きっと観てもらえたらわかるんじゃないのかなと思っているので、お楽しみに。
で、来週はですね、久しぶりの、面白い話選手権、まあとにかく笑える、俺がこう、もう、面白くて途中でメールが読めなくなるメール、たくさん送ってきてください。
その中でももう飛び抜けてこれは最高だな、と、思う、作品にはですね、あのー、何かプレゼントを用意しますので、お楽しみに。
メールたくさんお待ちしています。
それじゃあ皆さんまた来週、さようなら。
細美武士 配信ライブの集大成をやりたい
はい、今週も始まりました、FAKE TALES OF CHIBA Zのコーナーです。
えー、またなにか企んでるんだろうな、と、いうのがみんなに伝わってると嬉しいなと思う配信ライブまであと少しの、今日この頃ですね。
あのー、なんだろう、やっぱり、来年2021年の夏頃か秋頃にはまた別の新しいなにかとてつもないことでも起きない限り、通常のライブがやれるように戻っていくんだろうな、って予測は俺はなんとなくしていて。
そうするとこういう配信ライブをやりましょう、とかね、いうことももちろん、なんていうの、それの、これ面白いや、って再発見して、今後も続けていく人達もいるかもしれないけど、きっと、ねえ、俺はやらないと思うんですよ。まあはっきりしたことはわかんないですけど。
なので、まあ、いよいよ配信の季節も、終わりが近づいているのかな、と、2020年のね、そういう感じの季節が過ぎ去ろうとしているな、と、思っている中での、うん、配信的なものの集大成がやれたらいいな、と、思っています。
うん、そんな感じかな。
多分今頃ヒーヒー言ってリハやってますね。
声が嗄れてないといいなと思っています。
乞うご期待で。
それじゃあ皆さんまた来週、さようなら。
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