【きのこ帝国】に見る、今の時代の売れるためのメジャー戦略!

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最近もっぱらパンクロックしか聴いてない。

それは書いてるブログを見ていただければ分かると思う。

俺は自分ひとりで聴く音楽と家で流す音楽ってのはまったく違うんです。

自分ひとりで聴くのは、通勤中にヘッドホンで爆音で聴くパンクロック。

家でかける音楽は、どちらかといえばインストやシティポップ、洋楽、テクノなどどちらかといえば聞き流せるようなものが多い。

業界受けがいい、知ってるだけでオシャレな気分になれるバンドを5つ挙げてみた!

洋楽やテクノについてはそのうちまた書くとして、一つ気になる記事見つけちゃって。

ロックという言葉がロック・アーティストのインタヴューの中ですらあんまり出てこなくなった。
今も「ロック・アーティスト」という言葉を使ったが、それすら最近では「ロック」を取って、「アーティスト」という言葉を使うのが普通になった。

http://ro69.jp/blog/yamazaki/159797

この記事、自称ロック好きな人にめちゃくちゃ見てほしいのだが、どうやら時代が変わり始めてるみたいです。

これだけフェス文化が浸透し始めてるのに、バンドがロックという言葉を使いたがらなくなってるってどういうことだろう。

って思った時に一つのバンドが浮かんできた。

きのこ帝国である。

 

インディーズ時代の作品

きのこ帝国のプロフィールはこちら。

2007年結成のロック・バンド。メンバーは佐藤千亜妃(vo,g)、あーちゃん(g)、谷口滋昭(b)、西村“コン”(ds)の4名。ポスト・ロックやシューゲイザーに影響を受けたサウンドが特色。2008年より本格的にライヴ活動を開始し、透明雑誌のジャパンツアーなどに参加して知名度を上げる。2012年5月のデビュー・アルバム『渦になる』がラジオ局のパワープレイを獲得して注目を浴び、大型フェスなどの出演で反響を呼ぶ。2枚のフル・アルバムを経て、2015年4月にシングル「桜が咲く前に」でメジャーへ進出し、11月にメジャー1stアルバム『猫とアレルギー』を発表。2016年に2ndアルバム『愛のゆくえ』をリリース。

http://ro69.jp/artist/5582

最初に知ったのは『東京』。2014年のロッキンのダイジェスト映像だと思う。


フェイクワールドワンダーランド

ライブ当日大雨が降ってたんだけど、そのライブ映像が幻想的でした。

佐藤千亜紀の繊細なボーカルと、あーちゃんのギターの轟音具合がとんでもなく良くて。

後に分かったことだが、こういうサウンドがシューゲイザーというらしい。

この日のステージは雨の演出がまるで決まっていたかのように完璧で、テレビの前で鳥肌が立ったのを覚えてる。

そこからTSUTAYAでいつものように全作品を借りて聴いてみた(始まりはいつもレンタルです)。

遡れば遡るほど楽曲が素晴らしかった。

例えば、『海と花束』。


ロンググッドバイ

例えば、『国道スロープ』。


eureka

例えば、『WHIRLPOOL』。


渦になる

この頃のきのこ帝国って、間違いなくロック・アーティストだったと思う。

いびつなギターの音が際立ってるし、サウンドも非常にシンプルでそれが逆にボーカルの繊細さをより浮かび上がらせていた。

いまだに聴いてるのはこの頃の作品。そう、インディーズ時代の曲なんです。

 

メジャーデビュー後はこんな感じに…

猫とアレルギー

ガラッと変わったんです。

  • ボーカル佐藤→佐藤千亜紀に改名
  • ギターあーちゃん→キーボードになる
  • 佐藤さん、少年ぽい見た目→女に

インディーズからメジャーになると、関わるスタッフの数・規模が大きく変わるので、バンドの方向性も当然変わることが多い。

きのこ帝国はそれが分かりやすかった。

もともと佐藤さんは女優さんということもあり、そのきれいなルックスを生かしたMVになってるし、曲調も荒削りなものからより繊細な方向に変わってる。

怪獣の腕の中


猫とアレルギー

メジャー後の彼女たちが悪いとは思わない。

むしろ新たなファン層を開拓していると思うし、本来やりたかったのはこちらなのかもしれない。

最新作も素晴らしいですよ、作品としては。だから仕方がない。

 

売れるための改名は仕方ないが…

愛のゆくえ


愛のゆくえ(初回限定盤)(DVD付)

この曲に関してはシューゲイザーっぽさが復活してる。

でもさ、ロック・アーティストからアーティストへと”改名”することにより、やれる音楽の幅が広がる?

そんなの子供だましのようにしか聞こえないんだけどね。

やりたい音楽も変わるように、聴く側が聴きたい音楽もまた変わる。

だから作り手がそんな逃げ道作ってどうすんだって。

こういう戦略を立てるのは大抵事務所やマネージメント側。

メジャーの嫌な部分ってこういうとこなんですよね。

きのこ帝国の4人がこの変化を能動的に捉えてるか受動的に捉えてるかはよく分からない。

ただ、彼女たちのファンはメジャー以前と以後で真っ二つに分かれてる。

昔のファンは今のきのこ帝国を良く思ってない人が多いし、今のファンは昔のきのこ帝国を受け入れられないかもしれない。

それはあくまでも結果論だ。

初期から中期、後期と一つのバンドの歴史があるとして、その全てが大好きな人ってなかなかいない。

だからいいのである、変化することはそのバンドが前進しようとしてる証であるから。

何が成功で何が失敗かは商業的な価値が上がるか下がるかとほぼ等しい。

売れなければ、バンド活動を続けられない。

変わって売れるのならそれが正解なのだ。

ただ、「ロック・アーティスト」を名乗ってたやつらが、いつの間にか自分らのことをただの「アーティスト」って名乗るのはなんか悲しい。

姑息な気がするし、ロックは時代遅れって言われてる気がして気分が悪い。

またロックに冬の時代が来るのかい?そんなことさせてたまるかよ。

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