【Hi-STANDARD】ハイスタだからできたアナログ的手法!

【Hi-STANDARD】ハイスタだからできたアナログ的手法!

昨年のシングル『ANOTHER STARTING LINE』の店頭ゲリラ発売。

そしてその後しばらく店頭でのCD発売のみの展開(データ音源発売は20日後だった)。

さらに今回のアルバム『THE GIFT』の発表も看板広告によるゲリラ告知。

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なぜHi-STANDARDはこのようなアナログな手法を取り入れて我々を驚かせるのだろうか。

 

日本が求めてたハイスタ

彼らが人気が絶頂を迎えてた90年代後半、インターネットは今よりも普及してなかった。

音源の店頭販売、そしてライブの口コミがプロモーションの全てと言ってもいい。

それでも彼らは売れた。売れてしまった。

成熟してない中で、自分たちが思ってるよりも速いスピードで売れてしまった。

売れすぎたからこそ横山健が体調を崩して活動休止に追い込まれた。

インディーズだからそこのマネージメントも難しかったのだろう。

結果的に彼らは壊れてしまった、バンドの絶頂期に。

難波さんと健さんの仲もこじれてしまった。

当時はツアーのチケットは全く取れなかったと聞く。

見れるのは彼らが主催したフェス、AIR JAMや数少ないフェス出演だけ。

つまり、ファンからしたら常にお腹が空いている状態で活動休止してしまったバンドなのである。

奇跡的に活動再開したAIR JAM2011で、健さんは言った。

大げさに聞こえるかもしれないけど、俺たち日本のために集まったんだよね!

東日本大震災で被害にあった方、そしてそのあとの日本全体を襲った圧倒的な無力感。

震災から1ヶ月後の難波さんと健さんの2ショットが、音楽を愛する人間にとってどれほど力になったことか。

そして横浜スタジアムに立った3人の姿に、どれだけの勇気をもらった人がいたことか。

この時点で3人はHi-STANDARDの力を改めて確信したに違いない。

それによって難波さんも健さんも、己のバンドとの距離感に悩まされることになるのだが。

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ハイスタがハイスタたる所以

昨年から続く新譜に対しての発表方法は、Hi-STANDARDだからこそ意味がある手法。

Ken YokoyamaNAMBA69で同じことをやっても効果はないのである。

ハイスタという、ある種役割・使命を担ったバンドだからこそできる思い切った方法なのである。

90年代人気絶頂のまま活動休止。

そのあと聞こえてきた難波さんと健さんの不仲。

もう復活はないとファンも諦めてた中での震災、そして復活。

その価値を3人が十分すぎるほどわかっているからこそ、彼らは安売りしない。

簡単にライブも新曲もやらなかった。

今年のサタニックに出てほしいと願望を込めて発信し続けてた俺の思いとは裏腹に、今年のライブはカミコベでのサプライズ出演のみ。

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相変わらずメディアへの露出は少ないので、彼らが何を考えてるかを読み解くのは難しい。

強いて言うなら難波さんの新潟でやってるラジオのみか。

https://www.fmniigata.com/user/prog/prog_id/111/

でも、彼らがとってる手法というのは、実はすごくシンプルで。

常にお腹を空かさせるってことです。

必要以上にバンド側からプロモーションしなくても最小限の情報で最大限の効果を発させるこの手法は、まさに経費が限られてるインディーズ的な手法なわけです。

そして昔やっていた手法と変わらないんです。

もちろんバンドとしての実力がなければこんなことはできない。

ある種贅沢なわけですよ、こんなこと他のバンドはやりたくてもできないんだから。

CDショップに行く楽しさも、口コミでの拡散もそう。

真偽はともかく、調べればすぐ情報が得れる時代にこそひときわ際立つこのやり方。

行間を読むことの大事さって昨今のネット社会では忘れられてきたことです。

市場経済の原理は需要と供給のバランスで成り立ってます。

その原理からすると、彼らの存在は常に需要過多なわけです。

やってほしくてもなかなかやってくれない。

彼らの美学が、結果として彼らの存在をより高めていってる。

ツアーチケットの取れなさはMONOEYESも同じだが、彼らはフェスで観れる。

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そして平行して行ってる個々の活動ですらその価値が高まってる(特に難波さん)。

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健さんはよく自分はいい時代を経験したって言ってるけど、今でもこの手法を取れるのってハイスタだからです。

http://realsound.jp/2013/10/post-132.html

誰もがやりたくてもやれないというある種の残酷な現実がそこにあるわけです。

だからこそ彼らがカリスマになり、神格化されてるわけです。

ハイスタを引きずりおろせる力を持ったバンドはまだないかもしれない。

でも、今回のツアーで対バンするバンドは、ぶっ潰す思いで戦いに挑んでくるでしょう。

その最有力のバンドが、さいたまスーパーアリーナという今ツアー1番でかいハコで対バンするマキシマム ザ ホルモンですが、彼らのハードな楽曲は熱烈なファンがいる一方、付いていけない、いわゆるアンチがいることも事実。

その役割を担えるのは、メロコアの系譜的には10-FEETWANIMA04Limited Sazabysになりそうです。

今回ハイスタに呼ばれてる他のバンドもまた、彼らに認められてるバンドと言ってもいい。

それこそ厳選に厳選を重ねて選んだはずです。

個人的にはdustboxとの対バン、観たかったですねー。

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