【G-FREAK FACTORY】茂木洋晃「目の前のハードルを一つ一つ乗り越える。そのあと飲む酒は格別だ!」

文字起こし
スポンサーリンク

どうも、パンク大好きデミさん(@Takenoco0803)です。

今回は、6月4日 FM GUNMAの『ライナーノーツ』の文字起こし。

G-FREAK FACTORY 茂木洋晃への貴重なインタビューとなってます。

今回もむちゃくちゃ長いです。

聞き手は群馬出身の音楽ライター、阿部薫さんです。



スポンサーリンク

ドラムの交代について

家坂清太郎から渡部“PxOxN”寛之へのドラムの交代について

メンバーチェンジなんてほんとはやっぱりないほうがいい、なんていうのは当然なんすけど、流石にもう20年もやってるとこれが初めてのことじゃないんですよ、メンバーチェンジっていうのは。ですけど、やっぱりそれぞれが人生単位で色々なことを考え始めると、やっぱり、あのー、辞めなきゃいけない人も、辞めなきゃいけないなりの理由がしっかりあるし、新しく入ってくるメンバーも、新しく入ってくる理由があって。それぞれその、メンバー、バンドはやっぱり、まあ、個であるけれど、やっぱ複でもある、じゃないですか。だからその、複である分、やっぱり、メンバーの数だけ、辞める、っていうか止まってしまうリスクは当然あると思うんです。一人だったらどんな、目をつむってても走れる、場所も、やっぱり、みんなで足並み揃えていかなきゃいけないと、なると、行けない場所があったりだとか。そういう風に考えていくと、もう、絶対、永遠はないし。ただ、今までのメンバーチェンジっていうのが、あのー、いつもこう、メンバーが、抜けてしまうタイミングで、僕ら一息ついてたんで。足を止めて考えてさあどうする、っていうのをやってたんで、今回は、どれだけ、止めないで、活動を続けられるかっていうことを何よりも一番初めに考えました。

バンドとしての推進力の実感があったがゆえに、止まれないところがあったのでしょうか?

バンドっていうのは、その、未来、に、うーん、バンドが存在してるかわからない、状況でも、例えばお誘い頂いたライブとか、それを決めたりするもんなんです。で、要は、そこがライザーさんがいたり、ライブハウスがいたり、バンドがいたりするもんなんすけども、そのー、どれかが無くなってる可能性もあるじゃないですか?例えば1年後の話を僕らもうしてる、とか、そのー、それまで絶対存在する、という、保証もないのに、約束をして、とりあえずそこまで走っていくっていう、そういうやり方をするものなので。やっぱ、その都度止めて考えてて、まあ確かに、こう、自分たちも田舎者なので、どうしてもあのー、止めて考える時間が長くなってしまう。それによって、たくさんやっぱり、あのー、迷惑をかけた人もいたし。今は、とにかく、このままの時間が永遠じゃないんだけどなるべく長く続いたらいいな、ってみんな誰もが思っていたんで、それを第一に考えましたね。

5月3日に高崎アリーナで行われたGBGB2018オフィシャルライブレポでも触れたのですが、「スピード感のあったメンバーチェンジが杞憂に終わるかのごとく、音楽の基本的なコンセプトが一致しているバンド感を観ることができた」とお伝えしたところ、

それは、どちらかと言うと、新しく入ってくれた、ポンがすごく頑張ってくれたんだと思います。僕らやっぱり、メンバーが変わるとやっぱりその、口の中の噛み合わせが変わるくらい、違和感をやっぱり、当然、その、音、で感じてしまうんですけども、それをやっぱり、毎回ライブのたびに合わせてくるんで。そのポンの良さを、やっぱりこれからは引き出していく時間になると思うんですね。で、やっぱり新メンバーというのは、みんな斜に構えて、どんなやつが入ったんだろ、っていう形でやっぱ目が行きがちなんですけども、そういうハードル、を、超えていかなきゃいけない宿命だと思うんですよ。それを、やっぱあいつは一生懸命超えて、行ってる状況っていうか、うん。やっぱり、今までの曲たちっていうのは、その、前ドラマーが作った、曲なので、あいつの曲じゃないんですよね。新しいメンバーの曲じゃないので、それをこれから、やっぱり、新メンバーで、一緒に自分の曲って言えるものを作っていけるっていうのは、また一個、新しいスタートなのかなって思いますけどね。



『カモメトサカナ』について

バンドの一皮むけた実感を形にするべく発表されたのが、今回のシングル『カモメトサカナ』だったのでしょうか?

G-FREAK FACTORY:カモメトサカナ(OFFICIAL VIDEO)


カモメトサカナ※初回限定盤(CD+DVD)

ま、とりあえず、名刺代わりじゃないですけど、あのー、新しいドラムが入って、新しいスタートはこんな感じです。で、えっと、やっぱりシングル、シングル、っていくとこの次アルバムが睨まれると思うんですよね。その、新しいアルバムというものに、やっぱ、向かって、うん、あのー、こういう形になりました。で、要は、どこがブラッシュアップされるかは、まあ正直、やってみないと分かんないすけども、やっぱり、その、耳が行くと思うんです、その、ドラムに。うん、だけどそれを、超えられるドラマーだと思います。

表題曲の『カモメトサカナ』の歌詞を聞きながら、GBGB2018に出演されていた布袋寅泰さんがMCでお話しされていた、「今の幸せに気づかない人は幸せになれない」という言葉がふと重なったのですが。

今、を、精一杯生きている、だけなんで。そのー、あまり計画性もないし、過去を振り返ってもしょうがないって。ただその、今ある原動力みたいなものっていうのは、過去の後悔だとか、あとは、ほんの少しの願望がそこにこうふりかけられて、突き動かされてるというか。まあ、結局音楽をやっていると、やっぱり対・人じゃないですが。人に教えてもらうことが僕らのすべてなんで。信じて、やり続けるっていうのは、正直怖いですけど。でもやっぱりその、信じる力っていうのは、一番、今の自分達の原動力になってるかな。だとしたらそれは、その瞬間瞬間の今、しかもう信じられるものなんていうのは(笑)実は無くて。うーん、でも未来の約束をしたりだとか、が、うん、面白い、面白いんだなーってバンドやってて思いますよ。ずーっと生きてるから。

『夜の向こうの朝 雨の向こうの晴れ 葛藤の向こうの船出』という対比は、今と真剣に向き合うほど、視野が狭くなりがちな人に向けて、その対岸に未来が待ってることを伝えようとするメッセージとしても響きます。

そうですね、未来、未来の話をどんだけできるかというのも、今を生きる理由になるので。過去にぶら下がって生きてるわけじゃないし、未来、未来に向かって、今を、刻む、っていうのが、一番理想だと思うんす。そんで、もちろんそのようにはできないんですけれども、やっぱ、そういう人に、まれに会うんですね。その、それはもしかしたら断片的かもしれないんだけども、瞬間的に、「うわっ、すげー未来見てる!」みたいな人に会った時に、その、自分の小ささだとか、自分のこう、なんていうのかな、なんてくよくよしてたんだろ、みたいな、もう、それをあざけり笑われるような、声高らかに、あのー笑われた時に、その人たちも、じゃあ何回、超えたんだと、何回剥けたんだこの人たちみたいな、その、人たちに、まあ、常に会いたい、いつも会いたい気持ちがいっぱいあります。

そこには強い仲間に会いたい気持ちが映し出されているようです。

そうですね、強い仲間と、で、だべソング、でラブソングができたらいいなって(笑)

カップリング曲の1曲『FAKE SPEAR』は現在進行形で起こってることに対する、レベルソングとして聴ける旨をお伝えしたところ、

そうですね、レベルですね。ニーセがこの槍に、こう、ちらつかされた、まあ、その、ロケットが飛んだことになってたりだとか、たくさん、いろんなまやかしがありますけども、そのまやかしの中で、ほぼ、誰も信じてないじゃないのかな(笑)っていうような、そのー、いわゆる、茶番みたいなもんを、今までは振り回されてたけど、もう振り回されなくなっちゃったんじゃないのかな。っていうものを、見てきて。こっから先どうすんだろ、本物の槍待ってるよ、っていう。(ここはいまいち聞き取りにくくて不正確です、ごめんなさい…)

タイトルの語感からは、喜劇を通して社会を風刺したシェイクスピアもイメージできるのですが。

そうですよね、なんか、そういう、ミーニングに聞こえてもいいなあと思って。思い切って付けました。

もう一方のカップリング曲の表記における、『new:』の、あとに付けたコロンについての真意を伺ったところ、

これは時間の、何時何分っていう、新しい時間が始まるぞっていう。まあ、俺たち頑張れ!みたいな歌でもあったり、あとは、ドラムのポンがメンバーチェンジして、あ、なるほどね、ってい曲をどうしても今回は、一曲、作品の中に入れたかったというか。それはもう、ずっと、ポンにも言ってたんすけど、ポンの方が遠慮がちで「いいんだよ、そんなの、ドラムをヒューチャーするための曲を書いちゃだめだ」と。でも俺は、どうしても「あ、なるほど、なんでポンなんだ?あーなるほど」って言う曲を、紐付けたかった、今回。その思いも、『new:』にはあります。

new:』という名にふさわしくリスタートを切った、今、という感覚が、言葉とサウンドには反映されているようです。

そうですね、もっと計画的にやれてれば、いいんですけど、結局、今を一生懸命やってるだけなんで。まあ、やってるというか、バンドに限らずですけど、今を一生懸命こう、生きているだけで。ほんと、一日、足りないですよね。うん、もっと時間あったらこういうこともできるのになー、こいつにも会いに行きてえのになっていう、いっつも思うんですけど。



ツアーについて

やりたいこと、会いたい人が多いが故に、メンバーチェンジという分岐点に立っても、G-FREAK FACTORYは歩みを止めなかったのではないでしょうか?

ほんとにね、そのー、ポンが入って、サポートしてもらってた段階だったんですけど、1本目のライブとか、全員違和感を感じてただろうし、ポンも。ポン含め。だけど、やっぱりライブで、こう、肌を合わしていかないと付かない筋肉みたいのがあって、ここは、やっぱり、お互いに理解し合おうや、その、オーディエンスも含め、メンバーも含め、新しいメンバーも含め。で、こうやって、培っていくしか、俺たちの、その、空けた時間が埋まらないというか。その、エゴとエゴがぶつかり合えるようになるには、例えばこれが1ヶ月後にしたとて多分変わらなかったと思うんですよね。新メンバーを入れた初ライブを1ヶ月後にしたからとて、別に、その違和感とか、その、何ていうのかな、噛み合わせの、良すぎるところ、噛み合わせが悪いところ、っていう違和感は、きっと変わらなかったと思うんですけど。ま、そこを思い切って、チャレンジしたことが、あ、もう、これでよかったんだ、っていう風に思えるように、一日でも早くなりたいっていう(笑)

その意味で、6月8日からスタートするツアーは試金石でもあるのではないでしょうか?

そうですね、試金石ですね。まあ、その、持ち時間も長いし、まあ野音のワンマンなんていうのはたぶん、2時間位、ポンもまだ触れてない曲とかも当然旧譜からやったりすると思うので、そういう意味ではもう、毎回試金石ですけど(笑)今回の山は、ちょっとタイプの違った、まあまあの山だなって思います。

1本1本のライブが試金石というプレッシャーすら、今のG-FREAK FACTORYは、いい意味で楽しめている印象があります。

そうですね。まあ、ほんとに、いい意味で、ライブとか、恐ろしいので。そのー、ライブ1本1本、当然、毎回ファイナルのつもりでやるというか。なんか、今までは意識してなかった、いつか終わるんだな、っていう、その、終わり、って言葉を、ライブの30分でも40分でも、そのライブの瞬間に1秒2秒やっぱ意識するんですよね。こんなことなかったんですけど過去には。だけど、いつか終わってしまう、今、明日のライブができなくなるかもしれない、っていう怖さが、ずーっとやっぱ、ほんとに一瞬ですけどよぎるようになって。で、まあ火事場のクソ力が出てくるというか。うん、楽しいですよね。うーん、20代の頃なんて、終わるなんて全く思ってなかった。だけど、周りの、楽器を置いてしまった、仲間とか、きっとそういうの通って、置いたんだろうな、って思うと、自分たちにもいつか降り掛かってくることなのかなっていう、永遠じゃねえぞこれはっていう(笑)

7月21日に予定されている、ツアーファイナルの、日比谷野外音楽堂でのライブでも、永遠でないという感覚がよぎる予感はあるのでしょうか?

野音の、約束をして、いま、ふわふわしてますけど、だって、ちゃんとできるかわからないじゃないですか、行われるかわからない、でも、約束をして。やっぱ、魔物が住んでると思うんです、自分の中での、その、野音というものの大きさが、計り知れないものがあって、とんでもないものに引っ張られて、ほんとにダダスベリする可能性もあるし。ほんとに、いい意味でめちゃくちゃハードルが高くて怖いもんだと思いますね。

野音には魔物がいれば音楽の神様も降ってくるって話もよく聞くのですが。

じゃ、その音楽の神様に、見捨てられないように頑張るだけですね。



山人音楽祭2018について

野音と夏フェスシーズンの向こう側には、山人音楽祭2018も控えているわけですが。GBGBNew Acoustic Camp、近年の群馬で、主催者の顔が見えるフェスが多く開催されるようになった状況に対して、茂木さんが思うこととは?

いいことだと思いますよ。その、俺も負けない、切磋琢磨じゃないですけど、俺も負けないみたいな。たくさん出てくるのはいいんですけど、やっぱり、ありすぎて内容がふわふわしちゃうくらいだったら無くていいって最近また思うようになって。僕ら、フェス屋じゃないので。あくまでもこの土地でやり続けてきたことが正解だったっていう裏付けを、やっぱ、持つための、ものだし、その、群馬の人たちが、もっと、ライブハウスに来てもらいたいな、とか、色んなバンドやら、色んなカルチャーを知ってほしいなっていう。それでみんなでその次のところに行こうよっていう。もうずっとやっていきたいなって思うんですけど、やっぱ上手にフェスができることなんて、あんまり実は思ってなくて。上手にやることより、みんなでやったらこんなになっちゃったよ!っていう結果のほうがかっこいいなっていう。そのために、いっぱい我慢したり苦労したりするんですけど、でもそれ全然苦じゃないです。

今回の山人音楽祭は初の2日間になるわけですが。例えば、県外から来るお客さんにとっては、群馬での滞在時間が長くなる分、フェス以外の部分でも群馬を知るきっかけになるのではないでしょうか?

まあ、その、例えば、街に人がいない現象とか、こういうのも、実は現実で。もう昔、もっと人がいた時代がやっぱ僕は恋しいです。だけど、これも見てもらって、どうやってこの街で遊んだっていう話も聞きたいし。「どこで遊んでたの、昨日?」みたいな、「あーそこ行ったんだ、楽しかったね」みたいな、「群馬行ったけどほんと散々だった」でもいいし。うーん、とにかくその群馬という、土地、に、もっと、自分もちゃんと惚れなきゃいけないし、知らなきゃいけないし、自分はちょっと逃げてた部分があるんだな、って最近思うんですよ。逃げてたっていうか、諦めてたっていうか。うん、なんか、その、「じゃあどこが好きなの?10個挙げて」って言ったらさらさらって言えるくらい、ちゃんと群馬のことを良いところも悪いところも全部受けとめて、で、ちゃんとそれを、まあ、超えるというか、ちゃんと好きに変えていくというか、そういう、作業も、自分の中で1個1個消化していかなきゃいけないなっていうのはあるんですね。

で、やっぱ2日間開催というのは、ずーっと望んでいたことで。まず、単純に大型連休の時にフェスがあると、得てしてやっぱり、そのいろんな予定に引っ張られてしまって行けなかったです、っていうような声を聞くのが一番寂しいなっていうのがあって。それに、運動会だとか、そういった秋の行事がたくさんそこにぶち当たってくるじゃないですか。そういったものに、選択肢が1個でも多かったらいいんじゃないの、っていう。

あと単純に、誘いたい仲間が、挙げたらもう2日間でも足りないんですよやっぱり、どうしても、足りないくらい、その限られた枠になってしまっているので。ま、そういう、全部を加味していくと、2日間に、このタイミングでやらしてください、と。で、GUNMA ROCK FESTIVALが3回でポシャってしまったと。山人音楽祭も含め、今回も3回目。つまり、あのグリーンドームで4年連続でやったものってないじゃないですか。まあまあグンマロックの歴史で言ったら、僕らは4年目を見てないんですね。だからやっぱり、4年目を見るという、意味でも自分たちにハードルを上げようぜ、っていう。もうワッショイワッショイしてったらいいんじゃないの?これ仕上がったらまた、なんか一個の面白いことできるんじゃないの?とか。



ED

今回お話を伺いながら、一生懸命生きるから目の前にハードルが立ち現れ、それを超えていった時に自ずと自分自身とバンドが上書きされる。まさに未来の約束が果たされる瞬間を、さらなる未来の約束へと繋げていくことの繰り返しがG-FREAK FACTORYの歴史であり、それを裏付けるのが、永遠でないということが改めて認識したところで、今週のライナーノーツはページを閉じたいと思います。

ハードルがぼんと出てきたときには絶望に近いものを感じるんですけど、それを、乗り越えてるかわからないけど、なんとか、クリアしたんだな、って思えた瞬間の美酒といいますか、そこで飲む酒といいますか、はもう格別で。ライブをやる前っていうのは、結構その、プレッシャーだったり思いであったりぐちゃぐちゃしてるんですけど、ライブ終わったあとの爽快感というのは何者にも変えられないので。やっぱりその、終わったあとに、よーし良かった、っていう、その、1個1個、その日暮らしの確認、というのができていれさえすれば、俺はどこまでも飛んでいけんだなっていう。

G-FREAK FACTORY カモメトサカナ初回盤ダイジェスト映像


カモメトサカナ※初回限定盤(CD+DVD)



コメント