【BRAHMAN】怒っても最後は赦すパンクスになりたい

【BRAHMAN】怒っても最後は赦すパンクスになりたい

2017年5月27日、なんばHatchで行われたBRAHMANのライブ。

そこでTOSHI-LOWがしてた東北ライブハウス大作戦の白のラバーバンドが盗られた事件、無事帰ってきたみたい。

鬼に闘いを挑むのはいいんだけど、ラババンを盗るってのはいかがなもんでしょう。

まあ戦いの証をって気概なのかもしれんけど、普通に考えたらあり得ない。

結局返したんだから良しとしましょう。

トシローも帰ってきたならばそこまで根に持たないような気もするし。

そんなBRAHMANについて書こうかと。



他と一線を画す強烈なメッセージ性


尽未来際 初回限定盤B (2CD+2DVD)

東北大震災以後、彼らは変わった。

一番顕著なのはトシローが喋るようになったことだ。

震災復興の活動に邁進するにつれて強まる言葉の強さ。

震災復興についてのメッセージだけならまだ良かったのかもしれない。

しかし、そこから更に彼らは一歩踏み出す。

政治的な主張をし始めたのだ。

ここらから既存のファンの中には離れていった人もいるはずだ。

俗に言う政治と音楽を切り離せってやつだ。

2016年のフジロック。

その年の参院選後に解散することが決まっていたSEALDs奥田愛基さんの出演が決まったあともなんや色々言われてましたな。

https://www.j-cast.com/2016/06/20270164.html?p=all

いま、BRAHMANは政治的主張を隠そうとしない。

ライブでは反安倍を高らかに叫ぶし、反原発も沖縄の基地問題も思っていることを言葉にして発する。

当初はよく発言していた横山健も、最近はその手の発言をしなくなった。

横山健なぜ沈黙してる!もう震災復興への思いは失われたのか?

健さんだけでもなく、震災から時が経つにつれて政治的な声は少なくなってる。

最近では誰だろ。

SLANGKOさんとかASIAN KUNG-FU GENERATIONGotchとか。

MONOEYES細美さんもそこに入るか。

そんなわけで今では数少ない政治的主張を隠さないパンクバンドなのである。



震災以後も怒り続けることの大変さ


不倶戴天(CD+DVD)(初回限定盤)

物凄く怒ってるんだけど、最後には赦すって言ってる。

この曲はなんか今のトシローの思いが出てると思う。

復興支援活動ではいろいろな挫折を経験し、政治的な主張を強めれば左翼的だと揶揄され、それでも止まることなく走り続けた6年間。

俺がパンクをがっつり聴き始めたのって震災以後なんです。

あー、俺にはできないことをいとも簡単に行動に移して凄いなって傍目から見てたんです。

それまで政治的な主張を持たなかった俺も、結婚して子供が生まれて、色んなことを考えるようになった。

今は大きな被害を出したのにもかかわらず、原発を再稼働させてしまうことは考えられないと思ってる。

【NO NUKES 2017】リスクを負ってでも守りたいものはありますか?

戦争に向かうような憲法改正にも反対だし、テロ等準備罪など数の論理で強硬に採決していく現政権に対してもおかしいと思う部分は山ほどあるし、最近ではもう日々ムカついてる。

政治的な意味では左翼なのかもしれない。

だからこそ『不倶戴天』を聴いて思った。

みんな怒りたいんじゃなくて、ホントは許したいんだって。

怒り続けるのって大変じゃないですか。

だから人は無関心になっていくのであって、多くの人が無関心でいることに無関心になっていってると思う。

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かつて健さんはこんなことを言った。

『日の丸を掲げれば右翼と言われ、脱原発といえば左翼と言われるけどそんな簡単なことじゃない。俺たちは右でも左でもない。俺たちはパンクスだから。』

一般的にパンクのイデオロギーは、個人の自由と反体制的視点に関係している。

でも、パンクスってそれだけでなくて、困ってる人たちに寄り添える強さを持ってる人達なんじゃないかと思うんです、それこそ人に何を言われようが。

自分の生活環境が変わったタイミングで震災が起き、より沢山のパンクバンドを聴くようになった。

それに応じて少しずつ強くなってるような気がしてる。

強くならないと、人を赦すことはできないのである。

それこそTOSHI-LOWのように。



 

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