【エルレガーデン】知らない人にぜひ知ってほしい、細美武士が初めて弾き語りをした時の泣けるエピソード!

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どうも、パンク大好きデミさん(@Takenoco0803)です。

今回は2018年8月6日にアップされた、女優・木内みどりさんのネットラジオ、「木内みどりの小さなラジオ Vol.3」の文字起こし後編です。ゲストは引き続き細美武士。

前編の文字起こしはこちら。

【エルレガーデン】知らない人にぜひ知ってほしい、細美武士のパーソナリティがよーく分かる話!
どうも、パンク大好きデミさん(@Takenoco0803)です。今回は2018年8月6日にアップされた、女優・木内みどりさんのネットラジオ「木内みどりの小さなラジオ Vol.3」の文字起こしです。ゲストは細美武士。2018年3月24...

後編は細美さんのパーソナリティの話から弾き語りの話まで。東北の震災直後の福島の弾き語りの話、感動して涙してしました。

 

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日本語について

細美:昔、敬語なんてこの世から無くなればいいのになって思ってた時期があって。まず、初対面の方とお会いした時にその人が年齢が上か下かわからない状態でどうやって話せばいいんだろう、みたいな。海外では、自分の職場の上司でも名前で呼び捨てなんで、楽だなーって感じはありましたけどね。

例えば、自分がパチンコにハマってた頃の話なんですけど、友達何人かと千葉で住んでた時があったんですよ。楽しかったですけどね、部屋めちゃめちゃ汚かったですけど。帰りにコンビニ寄って、例えば俺がすごい勝った日だったりして、「いいよ、今日俺が奢るからさ、カゴに入れなよ」って言って。友達が「いや、いいよいいよ、俺が自分で出すから」ってなった時に、「ほんと?じゃあわかった」って言ってるとすごい怪訝な顔をされたことがあって。「細美くん変わってるね?」「何が?」「普通は、『俺が全部買うよ、かごに入れな』『いいよいいよ』ってなったら普通もう一回返ってくるんだよ。でも細美くんは、僕が『いいよいいよ』って言ったらすぐ引いちゃうんだ」って言われた時に、「そんなのめんどくせーじゃん、きりがねえし。何回やればいいの?」ってなったんですよ。

あのー、それ昔から疑問で。例えばみんなでテーブルを囲んでいて、最後にお菓子が一切れ残ってました。で、俺はちゃんと聞くんですよ。「この最後のお菓子余っててもったいないから食べていい?」って。そしたらみんな「俺はいいよ」「俺は要らない」ってなって。「じゃあ俺もらうね」って食べる。自分の中では何も悪いことをしたつもりはないし、その話はそこで終わってるはずなんですよ。で、また同じようなシチュエーションがありました。また一個余りました。で、また「誰も食べないんだったら俺食うよ」ってなる。「食べたかったら食べて」って言うんですけど誰も食べない。だから食べます。それも同じく一回で完結してるはずなんですが、5回続くと、「なんであいつばっかり最後のやつ食べるんだよ!」っていうのを、俺にじゃなくて、俺以外の連中で固まって言い始める、っていうのが…。「え、じゃあどうやってそれ回避したらいいの?」って。それは、この日本の文化の奥ゆかしさの中でも無くしてもいいんじゃないかなって思う部分で。

あのー、昔神社で、小学校の時にザリガニ釣りをやっていたんですね。「よっちゃんイカ」とかを紐に結んで割り箸を竿にして池に入れてやってたりしたんですけど。それをやってると、近所の気のいいおじさんがお参りに来た帰りに、「オー、ガキどもー、小遣いやろうかー?」って言ってきて。で、俺は「ちょうだいちょうだい!」ってなって。で、そのおじさんが帰った時に俺はすごい同級生に怒られるんですよ。「バカ、お前ああいう時は欲しくても要らないっていうんだよ最初!「『いいから取れよ』って何回も言ってくれてから取るんだよ!」「それめんどくせー!」って俺はなったんですよ。

自分は何故か昔から洋楽と、日本のテレビを本当に観なかったので。映画も海外のばっかり観てたからもしかしたらそういうとこで英語的思考というか、先に結論があるところからいく。で、その最後の一切れのお菓子の話で、「食べていい?」「僕は要らないよ」って言った時点で、そいつはあとから文句を言う権利を含めて放棄しているはずなんですけど。それはいつか変わっていくといいなと。日本語はやっぱすごく美しい言葉だから、正しく使えばすごい素敵な表現ができるので、そういうふうに使っていきたいですね。

 

著作権について

木内:細美さんの歌が好きで、(中略 木内さんが歌詞むちゃくちゃの曲を歌う)私が今ここで歌っても問題ないんですか?

細美:大丈夫です。(自分のファンは)そんなことで怒る連中ではございません。(著作権的にも)問題ありません。

木内:CDをかけながら私が歌ったらどうなるんですか?

細美:それを著作権者に許可なく、アップロードしてたりすると、ネットだとどうなるんですかね?その辺グレーなんですけど。でもラジオだと、ストリーミングに著作権者の許可を使ってないものを流せないので。昔はラジオのトークの後ろに弾いてるBGMって好きなアーティストの曲で喋ってたんですが、その辺が厳しくなってからは自分の曲を弾いてでしか喋れなくなったりだとか、にはなりましたね。

木内:でも今簡単にコピペできちゃうわけだから。で、YouTubeにガンガン上がっちゃうわけだから。で、CDの売上だって落ちてるわけでしょ?ネットで聴けちゃうわけだから。だからいずれ著作権って無くなっちゃうのかしら?

細美:作る側としては、著作権というものが実際に正しく運用されるかどうかは別としても、権利として、それは私の作ったものだ、っていうことは保証されてたいなあ、とは思いますね。

木内:コピーしちゃってDVDだって原価にしたらものすごい安いわけですよね。ってことから言えば宣伝材料だって思えばすごい効果のある宣伝材料ですよね。

細美:その著作権に対して自分が出す時に金銭がなくても別にいいんですけど、他の人が好きに使っていいか、例えば一部を改編してあたかも自分のものかのようにどっかで売りに出されたりとかすると…まあ言っても俺の場合はあんまり腹立たないですけど。お前それで本当にいいの?って思うくらいの気分ですかね。はい。

 

政治的な発言や行動について

木内:原発反対とかの集会に出て歌ってくださいます。それは止めといたらって言われることはもう無いですか?

細美:無いですね。もともと過去に自分の20年位のキャリアの中で割と長いこと観てくれてる人達は、俺が何言っても聞かないのを知ってるので(笑)好きなようにやらせとけ、って感じだとそもそも思うし。あとは何やっても何か言われますからね。それは、言わないでいたら、「お前もあいつみたいにもっと自分でできること見つけて動けよ」ってきっと言われてるだろうし。何もやってない人も。で、やったらやったで「あれは右だ左だ」言われるし。まあ正直オレはネットなんで全然見ないんで、そもそも自分に届かないです。で、ライブ行ってる時とか、自分は何月何日どこにいるっていうのも出てるわけじゃないですか?だけど直接文句を言われたことは一度もないので(笑)だからそこはあんまり気にしてもしょうがないですね。すごいグサっ!て刺さるような言葉が例えばネットに書いてあったとしても、それ小学生が書いたかもしんないじゃないですか?わかんないんで、そんな、確証がないので…



弾き語りの話

木内:今後の細美さんの活動においては、私の希望としては、お一人の弾き語りを増やしてほしい。

細美:もともと弾き語りは、東日本大震災があったあとで、あの当時音楽を鳴らして人の気持ちをどうだなんて馬鹿じゃないの?くらいだったんですよ。だから物資をかき集めて、足りないって言われてる避難所に持っていくとか、あとはボランティアセンターに行って一人の男としてできること、一日、男が動けばそれなりに重たいもの動かせるんで。それで瓦礫の撤去をやったりとか泥の書き出しをやったりとか。

してたんですけど、福島だけ、東日本大震災で当時大きな被害を被った中でもちょっと特殊というか。例えば街自体、地震の爪痕も残ってるけれどももうちょっと違う内容の、目に見えないもの、例えばこれくらいの放射線量ってここに今いて大丈夫なのかっていうその指針が、果たしてNHKの言ってることが正しいのか、ネットに溢れている、今すぐ避難しなければいけないっていうことが事実なのかみんなわからない中で、それでも地元で戦っていこうと思った人達やどんどん西の方へ居を移していった人達、どちらも責められないと思うんですけど、福島だったら重い荷物を持つ以外にできることがあるかもしれない、って思い始めたのが2011年の多分4月の後半だったと思うんですよね。そこで生まれて初めて弾き語りをやるんです。

なぜかというと、自分はその時活動休止3年目になっていたELLEGARDENっていうバンド、ま、今もELLEGARDENなんですけど自分は、そこがみんなに一番届いた音楽だった。それで3年間、4年間、一度もその曲を歌ってこなかった、で、福島に行ってどうしようかなーって。しかも突然だったんですよ、明後日体空いたぞってなって、郡山のHIP SHOTっていう昔からお世話になってる、割と大きめのライブハウスがあって。そのオーナーに電話して、「明後日、急に行きたいんですけど行っていいですか?」って言って。そしたらみんな、アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のゴッチとか、仲間のミュージシャンがTwitterとかで拡散してくれて、すごいたくさん人が来てくれたんですよ。で、その時に俺がやるべきことなんて一個じゃないですか。みんながずっと聴きたいって言ってくれてた、あの日止まってしまったバンドの歌、いつ歌うんだよ?今じゃねえの、って思って。それから休止してから全然連絡取ってなかったメンバーにメールして。「一人でも嫌だって言ったらやらないけど、歌ってやりたい曲があるから歌ってやっていいか?」って言ったら、「そんなの絶対歌ってやってくれ。一曲とは言わず、もっとみんな聴きたい曲あるんだったらいっぱい歌ってあげてくれ」って。素晴らしいメンバーなんですよ、みんな。

で、その日弾き語り初めてだから、手も震えちゃって声も震えちゃって。たどたどしい状態で、『Make A Wish』っていう曲があるんですけど、あれを歌いに行こうと思って。

ELLEGARDEN「Make A Wish」


2008.09.07 STUDIO COAST [DVD]

それで「心配しなくていいよ。みんなにちゃんと許可取ってきたから」って言ってその曲を歌ったのが、自分の弾き語り人生の始まりだし、結局バンドで行けないから、ホントはバンドで聴かせてあげたいんですよ、バンドで聴かせてあげたいんだけど申し訳ない、一人だとこんな形になっちゃうんだけど、って。今もその気持ちでやってます。だから(笑)弾き語りを心の底からやりたいと思っているかっていったら実はそうではなくて…あのー、はい。逆に減っていくんじゃないですかね(笑)すいません(笑)

木内:直近ではいつあるんですか、弾き語りは?

細美:えーっと、5月の11日ですね、大阪ですね。

(その後7月に開催された石井麻木さんの札幌での写真展。その弾き語りライブに木内さんは駆けつけました。)

 

一番影響された言葉は?

片山敬済(かたやまたかずみ)さんというバイクのロードレーサーの方で、当時先輩から色んな本を渡されてた、その中にこのエピソードがずっと残ってて。日本出身のレーサーとして初めて世界でチャンピオンになった方なんですけど、その人の優勝インタビューみたいのものが。正確には覚えてないですけど、インタビュアーの方が、「あなたは世界で優勝することができると思っていましたか?」って言って、「僕は優勝できると思っていました。なぜなら僕はこれ以上は努力ができないというところまで努力をしていたからだ」っていうのを聞いて。これは事ある毎に思い出していますね、今も。結局それが、なんて言っていいのか、かっこいいんですよね。それ以外に自分の生き方の手本になるようなものはなかったような気がしますね。だから自分でも、ここまでやって、まだやれるな、ってそこまで言い切れないじゃないですか。

だから自分もレコードを作る時に、そういうやり方で今も作っちゃいます。なんかあの、9時5時で夕食は週5日必ず家でとってっていうのはできないんですよね。作曲入ると限界までやって。MONOEYES、今度ツアーやるバンドのファーストアルバム作る時に、14曲作るのに、だいたい俺8曲に1曲くらいいい曲できるんですよ。だから単純計算で100ちょい書けば、いけるんじゃないかと思って、127曲くらい作ったんですよ。それも、作ってみて、違うな、カウント、ではなくて、部屋で録って音も入れてギターも2本、ベースもリズムも自分で打ち込んで入れて、人に聴かせられる状態の曲を127曲作ったんですよね。もう、ほんとに終わるときには、はっきりと、これ以上はもう何にもできない、っていうアルバムができて。やっぱりそういうやり方をしようと思うのは、片山選手のその言葉に、そこまでやらないと全力を出したとは言えないんだろうな、っていう感覚がありますね。

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